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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第六十七話 魔術師の覚悟
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、隠蔽しない事を嫌いますが、隠蔽し、魔術の痕跡さえ残さなければ何をしても咎めない。
犯罪者と同等、いやそれより性質が悪い者たちです。
それを覚えておいてください」
世界に魔術基盤があり、絶対にいないという保証もない。
それでも教えなくてもいい情報。
魔術師というモノに対する警告をしたのは
「……それは」
「俺はそろそろ戻ります。
傷に関しては犯人特定に使えるかもしれませんから、必要ならクロノ達には教えても構いません。
お邪魔しました」
リンディさんの言葉を拒むように椅子から立ち上がり、窓からベランダに出て街に跳躍する。
プレシアは俺を対等な関係のように扱うからあまり感じる事はないが、リンディさんは俺を見た目の年齢、子供のように見る事があるせいか二人だけで話していると余計な事を話しそうになる。
いや、今日に限っては本当に余計な話だ。
あれではなにか管理する組織があるようではないか。
「はあ、気をつけないと」
余計な事を漏らさないようにしないとそんな事を改めて考えながら夜の街を駆けていく。
side リンディ
「……それは」
「俺はそろそろ戻ります。
傷に関しては犯人特定に使えるかもしれませんから、必要ならクロノ達には教えても構いません。
お邪魔しました」
私の言葉を阻むように部屋を後にする士郎君。
やっぱり士郎君は私達に言っていない事がまだ多くある。
特に先ほどの言葉
「魔術師は殺し殺される覚悟を持っています。
そして、隠蔽しない事を嫌いますが、隠蔽し、魔術の痕跡させ残さなければ何をしても咎めない。
犯罪者と同等、いやそれより性質が悪い者たちです。
それを覚えておいてください」
士郎君は咎めると言った。
それはすなわち咎めるナニカがあるということ。
なによりも殺し殺される覚悟があると言った。
「重いわね」
命を奪うという覚悟、そして自身の命が奪われるという覚悟。
魔導師は基本的に非殺傷設定をつけた状態での戦いであり、逮捕しようとする者から命を奪われる危険を覚悟していても相手の命を奪うという事はあまりない。
覚悟を持つ者というのはそれだけでも強い。
なにより士郎君を見ているともしかしたら見た目通りの年齢ではないのかもしれない。
私達の知らない魔術という技術。
見た目の年齢がかえられる可能性も0ではない。
それでもあの子の事が気になるというのは普段は隠して見せない瞳の闇。
初めて見たのはアースラに泊まった時
なのはさんの頭を撫でている時に向けられた赤い瞳の奥に潜む闇。
ふとした時に見せるあの瞳が忘れられないからだろう。
「は
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