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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第六十七話 魔術師の覚悟
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とクロノとの模擬戦で手加減していたのがよくわかる。
赤と黄の二本槍を縦横無尽に振るいロッテを圧倒する衛宮士郎。
戦い慣れている。
隙の見せ方や誘い、本命かと思えば、それすらも誘い。
こうしてアリアが記録した映像を何度も再生し見ているから冷静に評価しているが、実際に戦えばどれが誘いか、本命か判断は困難だろう。
一番の問題であるロッテの脇腹の傷は……黄色の槍の傷か。
そして赤の槍は魔力を無効化にする槍。
この槍は一体何だ……待て、私は知っている?
そう、幼少の頃に読んだ神話に登場した二本の剣と二本の槍を持つ騎士。
その騎士が持ちし魔法を打ち破る長槍、不治の傷を与える短槍
「ゲイ・ジャルクと、ゲイ・ボウだというのか!?」
「知っているのですか!? 父さま」
「私の故郷、地球に伝わる神話の武器だ」
まさか、本物という事は無いだろう。
神話時代の武器が本当に存在したとして、未だに現存している事は考えにくい。
だが本物と同じような能力を持つレプリカなら可能性がないとは言い切れない。
魔導師には作る事は不可能だろう。
だが魔術師がどこまで出来るのか、可能なのか本当に理解している者はいない。
そして、衛宮士郎はエクスカリバーやフルンディングという銘の武器も使っている。
話を聞いた時は同じ世界の出身者だから銘を付けているだけかと思ったが、違うとしたら。
もしアレがこの二本の槍のように神話のような能力を持っているとしたら。
「どう対処すればよいというのだ」
味方なら心強い。
それにエクスカリバーの本物に近い剣だとすればイギリス人の私からいえばぜひ、見せて貰いたい。
だがこれが敵になると神話時代の武器などどのような能力があるのかわかったモノではない。
どれだけの数、どんな能力がある武器を有しているのか見当もつかない。
それに槍の正体がわかったとはいえ、不治の呪いの槍の傷をどう治せというのか。
もしかしたら魔術師ならば可能かもしれないが魔導師には呪いなどオカルトのようなモノはお門違いだ。
ロッテの傷を治すためには衛宮士郎に治し方を直接聞くしかない。
だが、私の目的のためにもそれは出来ないのだ。
side 士郎
解散となってリンディさんの傍を通る時小声で
「少々血生臭い話があります。部屋の窓を開けておいてください」
と呟く。
リンディさんは一瞬驚いたようにようだがすぐに頷いてくれた。
それを確認して
「プレシア、今日は泊まったらどうだ?」
そんな提案をする。
今夜、戦った仮面。
あの女も傷が治らずゲイ・ボウの効果にはもう気がついて
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