§小ネタ集part3
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様結局逃げましたけどどうなったんですかね?」
黎斗最大火力である灼熱光線直撃に対し無傷という凄まじい防御を誇る神と対戦になったのが少し前の話、といっても数十年以上前なのだが。相手の攻撃手段を邪眼で封じた後に邪気で潰そうとしたらトドメの寸前での逃亡を許してしまった謎の神。未だに正体不明だが、それ以降噂を聞かないし力を蓄えるために休眠でもしているのだろうか?
「どなたかが彼の神を殺めた、などという可能性は……ないですね。あの熱線を飲み干す巨狼相手に人間が勝てるとは思えませんし」
「そういえば欧州で新たな羅刹の君が誕生したとか」
「媛、新年早々頭の痛いこと言わないでくださいよ。これ以上神殺しのお方に増えられたら私怖くてヨーロッパの地を踏めません」
「うーん……」
女性二人が会話する中、眠たげな声と共にもぞもぞと炬燵の中で何かが動く。エル達の方向に飛び出してくる足。
「ふぁあぁ……おはよー」
瞼が半分以上下がった目は何かを映した様子を見せず、手探りでミカンを取ると食べ始めた。その様子を見て、脱線した話題が戻ってくる。
「マスター、他に言うことは……」
「ん? あー三人とも帰ってきてくれたんだ。お疲れ様、ありがと!」
「やれやれ、相変わらず頭の中は年中腑抜けですな」
「黎斗様からいただいた資金、多すぎたのでお返しいたします。特に白銀やダイアモンド、アダマンタイトは相当余りましたので」
苦笑と共に僧が黎斗の対面に、媛が左隣に座り込む。エルは黎斗の膝の上でぬくぬくと。
「やっと起きやがったか。てめぇ、炬燵占領してんじゃねぇよ。足伸ばして眠るんじゃねぇ」
憮然とした様子で文句を言う英雄神に、黎斗以外は笑わざるをえない。そんなことで怒っていたのかと。
「ごめんごめん。でも、昨日徹夜作業したから大掃除終わったし。……思った以上に刀剣が多い。レイピアばっか数十本あってもねぇ」
年末大掃除を必死にやって、なんとか掃除を終わらせた後で力尽きコタツでダウン。情けないと思うなかれ。千を優に超える大量の物品を一つ一つ手入れしていたのだ。時詠で時間加速しながら一つ一つを拭いていっても間に合わず相方にも手伝わせてようやく終了。須佐之男命も疲れているであろうに平然としている辺り彼との体力の違いを痛感させられる。
「って、そっちはどうでもいいんだ。あけましておめでとうございます。皆様、今年もヨロシク」
新年になったのだから言っておかねば。本当は朝一で言うつもりだったのに寝坊して計画をミスってしまった。
「おせぇよ」
「元旦は昨日ですよ?」
「はっはっはっ。善哉善哉。流石は黎斗様、新年早々や
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