§24 黎斗と護堂と須佐之男命と
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で最古のカンピオーネ。スサノオ達は友人で恵那は預かってる。僕は気楽に生きたいからカンピとかバラさんでね、よろしく。はいQED!」
「まてぃ!!」
そんな説明で納得できるものか。そんな意を込めて黎斗を見つめる。
「護堂、僕ノーマルなんだ。ごめん、護堂の想いには、答えられな」
「言わせねぇよ!?」
見つめあうこと数秒、黎斗の発言に護堂は再び怒鳴り込む。こいつもサルバトーレと同じく言い方が危険だ。わかってやっているであろうことを考えると、迷惑ぶりは比べ物にならないかもしれない。
「カッカしてるなー。牛乳足りてないぞー」
「誰のせいだ誰の……」
「マスター、そろそろ本題に」
疲れたような表情の護堂に、とうとうエルが助け舟を出してくる。
「やれやれ。何が聞きたいのよ? 一応全部話したと思うんだけど」
ようやく話す気になったか。真面目に答える気になったと感じた護堂は黎斗に最大の疑問を叩きつける。今日の全てはこのためといっても過言などでは決してない。
「なんで、今まで黙ってた? いつからオレがカンピオーネだと知っていたんだ?」
「それについては、ごめん。陰でひっそりと生活したかったんだ。護堂がカンピオーネだと知ったのは最初に会ったとき。あの時に察することが出来た」
そんな簡単にわかるものなのだろうか、と疑問に思うが相手は最古参の一角だ。それが頭の片隅にあるせいで説得力を持って聞こえる。たとえ言っている人間が社会不適合者でも。
「とりあえず、護堂の助っ人はある程度してたよ? アテナとヴォバンの時だけだけど。叢雲入れればみっつか」
「え?」
「アテナ戦ではアテナの障壁崩す手伝い、ヴォバン戦では”山羊”の強化。もっともヴォバンの時は近隣の生物の避難を優先したけれど」
これで”ある程度”なのだろうか、と黎斗自信も首をかしげる。やっていることは地味どころか下手したらやってもやらなくても大差無いことばっかりだ。無論思ってもそんなことはおくびにも出さないが。一応は戦局をひっくり返すことに貢献したはずだと信じる。
「ちょっと待て、どういうことだ?」
護堂からしてみれば、寝耳に水だ。必死に戦って打倒してきた強敵達の裏で密かに暗躍してきたという友人。だが、彼の気配は微塵も感じとれなかった。
「んー……」
黎斗は少し悩みこむ。大雑把な説明だととっても楽なのだが、それでは護堂は信用してくれそうに無い。かといって詳しく説明すると面倒くさい。権能について解説しなければならないし。雷撃増強に用いた意思疎通、ヴォバンの雷撃を打ち破った時間加速&相棒、アテナの闇障壁を突破し
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