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とある科学の対能力者
再会
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御系の能力無効のようだ。
しかしガキが何故こんなところに……。
まぁ考えても無駄だ。
命令は計画の撲滅と関係者の抹殺。

――殺すだけだ

躊躇わずにサブマシンガンの引き金を引く。黒光りする轍の塊から遠慮もなく打ち出された銃弾は真っ直ぐ、ひたすらに真っ直ぐ飛んでいきガキの前で曲がった。

異能力者(レベル2)程度のクセに随分な芸当するじゃねぇか」

おそらく銃弾を電気により誘導して逸らしたらしい。
オレは駆け出す。
それと同時にガキはオレに向かい電撃を飛ばす。先程から電撃を飛ばすことしかしていないのでやはり異能力者(レベル2)のようだ。
ならば簡単だ。
オレは腰に着けているアルミ缶のようなものを投げつける。
ガキはそれに向かい電撃を放った。
アルミ缶は電気により破裂し、そのまま中身を撒き散らした。
それは煙、いや霧のようだった。
それと同時にオレはサブマシンガンでガキを射つ。
ガキは先程と同じように電気でそらそうとしたが能力が発動することはなく、銃弾は綺麗にガキの胸に吸い込まれていった。

「アンチミスト、能力無効化アイテムだ」

アンチミスト、正式名称は知らないが勝手にそう呼んでいる。
中に入っている霧のようなものに触れると霧が消えるまでの三秒間能力が使えなくなる。
そういうアイテムだ。


「やはりただの雑魚では倒せなかった、か」

奥の方から男と青髪の女が現れた。

「誰だてめぇ」

「これはこれは対能力者(レベルキラー)ではありませんかどうでしたうちの子は?」

「んなことはどーでも良い。とりあえずは――死ねや」

サブマシンガンを男に向け引き金を引こうとする。
その刹那、サブマシンガンが砕けた。

「アァ?」

「殺らせねーですよ。私の命がかかってやがりますからね」

首輪――おそらく爆弾―をつけた青髪の女が男の前に立ち塞がる。

「もし殺るっつーならこの超能力者(レベル5)空気共鳴(エアーリンク)』を倒してからにしやがれっつってんですよ」


そしてその女は何時かの口調に特徴のあったスリ女だった。


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