4.原作開始
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ど」
この年で自分の家をを継ぐからいっぱい勉強をするなんて言葉を直に聞くことになるとは夜市は思っていなかった。その気持ちが無意識に顔に出ていたのかアリサが「何よ」と言ってきたがここで何か言ったら、またアリサが不機嫌になると長年の勘が告げていたので大人な夜市は、
「別になんもないよ。それよりすずかはどうなん?」
とすずかに話を振り話題を変える。
「私は機械系が好きだから、工学系で専門職がいいな、と思ってるくらいだよ」
この二人は本当に九歳で小三なのだろうか?夜市の頭には本気でその疑問がよぎった。
夜市が前世で小三だったときは毎日、今日の給食とか、おやつは何だとそんな事ばっか考えていた。
同じ九歳でここまで差があるのは何故なのだろうか、自分がおかしかったのかと少しばかり本気で心配になる夜市だった。
「二人ともしっかり決まっててすごいねー」
「なのはは喫茶翠屋の二代目なんじゃないの?」
アリサがなのはは翠屋を継がないの?とでも言いそうな顔で聞いてきた。
「それも将来のヴィジョンの一つではあるんだけど、他にもやりたことがある気がするんだけど、それが何なのかはっきりししないんだよねー。私、特技も取り柄も何もないし」
特技も取り柄もない。アリサはそこに素早く反応した。
「ばかちん!」
その言葉とともになのはに向けてレモンの輪切りを投げつける。
「自分からそんなこと言うんじゃないの!」
「そうだよ、なのはちゃんにしかできない事、きっとあるよ」
「大体、あんた私より理数の成績いいじゃないの!それで取り柄がないとはどの口が言うわけ?ああ〜ん?」
威圧的な口調でそう言いながらアリサはなのはの口をぐいぐい指で引っ張る。
「だ、だってなのは文系も体育も苦手だし」
口を引っ張られながらもなのはは反論する。
そこにすずかが止めに入る。
「二人ともだめだよ、ねえ、ねえってばー」
「喧嘩するほど仲がいいって事じゃないの?」
夜市は面白半分でそんな事を言い止めに入らず、見ているだけだ。
「そんなこと言ってないで夜市君も止めてよー!」
喧嘩をする二人とそれを見ているだけの夜市。
そんな中、すずかだけがあわあわと慌ていた。
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