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とある星の力を使いし者
第46話
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さん置いてあった。

「それを使って他の人の手当てでもしてやれ。
 ああ、一つ言っておくけど俺の能力で治療するのはお前だけだからな。」

愛穂は少しだけ驚いた後、笑顔を浮かべながら麻生の頭を乱暴に撫でまわして他の警備員(アンチスキル)の手当てに向かう。
愛穂と入れ替わるように上条が近づいてきた。

「恭介。」

上条が麻生の名前を呼ぶと麻生は周りを見渡す。
周りの警備員(アンチスキル)は怪我の応急処置で忙しいのか麻生と上条の二人を気にかけている者はいない。
それを確認すると麻生は警備員(アンチスキル)達から離れていく。
ある程度離れると壁に背中を預けて言った。

「お前の疑問に答える前に風斬について知っている事を俺に教えてくれ。」

麻生がそう言うと上条は自分が風斬について知っている事を話す。
と言っても上条が知っている情報と言えば姫神から風斬が虚数学区・五行機関の正体を知る鍵という事、姫神が霧が丘学園という学校に通っていた時、風斬氷華という名前があったが姿を見た者は誰もいないなどそのくらい情報だ。
だが、それを聞いた麻生はなるほど、と呟いた。

「恭介、何か分かったのか!?」

麻生は上条の顔に視線を向けて説明を始める。

「姫神が言っていた情報を聞いてようやく分かった。」

そう言って少しだけ間を開けて麻生は言った。

「まず、風斬の正体だがあれは人間じゃない。
 あれはAIM拡散力場でできたただの物理現象にすぎない。」

麻生の言葉を上条は理解できなかった。

「どういう事だよ!?
 風斬は人間じゃないって!?」

「順に説明してやるから落ち着け。」

麻生は興奮する上条を落ち着かせて説明を続ける。

「俺は風斬の頭の中にあった三角柱を見たのは今日が初めてじゃない。」

「え?」

「七月の半ばに俺は一万人もの能力者のAIM拡散力場が集まった存在、幻想猛獣(AIMバースト)というのを倒したことがある。
 その幻想猛獣(AIMバースト)の核の部分が風斬の頭の中にあった三角柱と形状は一緒だった。」

どうしてそんなものと戦ったのか疑問に思ったが今はそれを追及している時ではないと上条は麻生の説明を聞く。

「それにある科学者は虚数学区はAIM拡散力場の集合体だと言っていた。
 そして風斬の頭の中には同じ三角柱があった。
 これらの情報を照らし合わせると風斬は人間じゃなくAIM拡散力場で出来た物理現象だという事が説明できる。」

「待ってくれ。
 風斬はAIM拡散力場で出来たのだとしてもAIM拡散力場って能力者が無意識の内に放っている力なんだろ?
 それって目には見えない力なのにそれなのにあいつはさっきまでそこにいたんだぞ!!」

「確
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