暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
現実と看護
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しれないけど……」

そう言って母親は出ていった。正直、どうしていいのかわからなかった。だから、剣呑に追い出してしまった

「燐……」

詩乃が心配そうにつぶやく

「大丈夫だ。とりあえず、体を動かせるようにしないとな」

「うん……そうだね。とりあえず、体を拭かないと」

「あの……それは看護師さんにまかせればいいのでは……?」

「……嫌なの?」

「嫌ではない、むしろ嬉しいけど……」

「じゃあ、いいよね」
そういって詩乃は俺の体を拭き始める。まわりの目が生暖かいんだが……。その後も詩乃は俺の世話をやりたがり……看護師たちの間で、俺と詩乃は有名になった。母親が持って来てくれたパソコンを使い、極めて不本意だが父親の会社の権限を利用し、キリトたちのリアルの住所、携帯番号などを調べあげた。まだ、連絡とかはしてないが、まあ落ち着いたらしようと思う。今は詩乃についてもらってリハビリ中である。多少は歩けるようになったが、体力の低下はどうしようもないな……。詩乃は甲斐甲斐しく世話をしてくれるが……これがまた恥ずかしい……あーん、とかやってくるんだぜ?……今、リア充とか言ったやつ。今度剣で語り合う必要があるみたいだ

「朝田さん。今日の面会時間は終わりですよ」

詩乃は面会時間ギリギリまで俺の病室にいる。看護師たちともすっかり顔馴染みになり、看護師たちもこちらを見て微笑んでいる。今日は婦長さんが、若いっていいわねって言ってました。……羞恥プレイか?

「はい、わかりました。じゃあ、また明日ね、燐」

「ああ、また明日」

明日は月曜日。学校に行くらしい。……虐められてなければいいがな









さらに、一週間後。すっかり、体は元に戻り(多少筋力は落ちたが)俺は、かなりの羞恥に対する耐性を得て退院した。母親が父親を説得し、数週間の猶予をもらったらしい。退院したとき、病院の入り口で詩乃は待ってくれていた

「退院おめでとう」

「ありがとう……詩乃のおかげだよ」

「どういたしまして……ねぇ」

顔を真っ赤にして何かを言おうとする詩乃

「明日さ、暇だったら遊園地に行かない?」

俺は鈍感ではないので、顔を真っ赤にした女の子がどこかに誘おうとする意味はわかる。つまり……詩乃は俺のことが好き?……ってことかな。そんな思考をしつつ、とりあえず聞いてみる

「それって、デートのお誘い?」

「……っ!!」

ボンと音が聞こえてきそうなほど顔を真っ赤にする詩乃……やっぱりそうなんだな……すげぇ嬉しいんだが

「私のこと嫌い?」
「嫌いなやつの側になんかいないよ。明日だな?何時にどこ集合だ?」

頭をぽんぽんとたたく。以前は何かあるたびに、殺人者だから
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