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ソードアート・オンラインーツインズー
SAO編−白百合の刃−
SAO4-赤い糸
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ないのに、HPが減少した理由は、ドウセツが少し喰らったから共有して、私のHPが減少したのか。メリット、デメリットとしては仲間の力を共有することって……よく考えてみれば『赤い糸』って、『ユニークスキル』専用補助スキルなんかじゃないか? デメリットとしては片方がやられたらもう片方も死ぬ。有力なプレイヤーが同時に死ぬのは結構な痛手になるだろう。しかも、戦闘が終わるまで解除できないって言っている。何も考えずに使うと、結んだ相手をまきこむ形になるのか。これも使いどころ次第ね。

「さ、説明したところで行きましょう」

 足を動き出し始めると、結んでいた赤い糸は消えていた。
 赤い糸ね……。
 まるで運命の相手と共に行く意味でも込められたのかな? なんて、そんな素敵なものじゃないか。

「待ってよ、ドウセツ。次モンスター現れたら結んでくれない? 私、居合い使いたい!」
「変態と結ぶなんで嫌」
「なら、なんでさっき結んだ!?」



 六回ほどモンスターと遭遇したのだが、ほとんどダメージを負うことなく切り抜けられた。ドウセツは『赤い糸』と使用してくれはしなかったけど、使わなくても私達の久しぶりの連携攻撃は衰えることはなく、順調に倒して行けた。
 しばらく歩いていくと、徐々にだけどオブジェクトが重くなってきている。マップデータの空白もあとわずか、そして歩いた先にたどり着いたのは、回廊のつきあたりの灰青色の巨大な二枚扉。立ち塞がる。

「……ドウセツ」
「ボス部屋よ」
「聞く前に答えるの早いって……まぁ、いいけど」

 目の前の扉が、この層のボスだと確認した数秒後。

「やっと……やっと追いついた」

 キリトとアスナが私達と合流してきた。あら、案外追いつくの早かったわね。いや、こちらがゆっくりしすぎただけかな。

「どうする……? 覗くだけ覗いてみる?」

 アスナは強気な台詞とは裏腹に、声色は不安な様子。その証拠として、ギュッと兄のコートの袖を掴んでいる。さり気なく、そして小さくイチャつくな。
 冗談抜きにして、アスナが不安になるのはわかる。もう七十四回目のボスと対面するとはいえ、完全に慣れているわけではない。ボスが違うっていうのもあるが、迫力に関しては慣れるものじゃないというか、普通、現実世界ではなかった体験をするのだから、不安はあるし何よりも怖い。

「……ボスモンスターはその守護する部屋から絶対に出ない。ドアを開けるだけなら多分……だ、大丈夫……じゃない……かな?」
「そこは言い切りなさいよ。と言うか男として威厳がないよ」
「と、とにかくだ。一応転移アイテム用意してくれ」

 あ、話から逃げたな。深く追求する内容でもないから受け流すことにするよ。
 兄も私も、もしものためにポケットから青いク
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