SAO編−白百合の刃−
SAO4-赤い糸
[2/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
るのね。この未来犯罪者」
「言葉のあやだって! 本気で嫌がることなんてしないから!」
「信じられないわ」
私を避けるように、一人で勝手に行ってしまうので離れないように後を追いかける。変に誤解しているから、解こうと
「ドウセツ?」
こちらに寄るように発して、手で招く。
ドウセツは悟ってこちらに寄り、メイルメニューからマップを呼び出しては可視モードにしてドウセツにも見えるように設定した。
素敵可能範囲ぎりぎりにプレイヤーの反応があり後方に視線を集中すると、プレイヤーの存在を示す緑色のカーソルがいくつも連続的に点滅する。
ちなみに、後方にはキリトの反応もあったけど今はいいや。
「オレンジじゃないから犯罪者プレイヤーの集団じゃない……なら、集団の人数と並び方……」
「並び方には特徴する“あれ”しかないわよ」
「やっぱり“あれ”?」
マップの端近くをこちらに向かってかなりの速度で近づいてくるその光点の群れは、整然とした二列縦隊で行進してきた。
レベルも名前も表示されない、プレイヤーキルと言う殺人を防ぐデフォルト仕様なのはわかるけどそのせいか、直接確かめなければ正体はわからない。
たいしたモンスターのいないところで、きっちりした隊形をとるのとか、少ない情報でもわかるが……。
「念のため確認したいから、隠れてやり過ごさない?」
「そうね……あの茂み中で隠れましょう」
「うん」
「どさくさにまぎれてセクハラしたら追放するわよ」
「しないって」
マップを消し、ステータスウィンドウの装備フィギュアを操作、深緑色のロングマントと装着して道に外れた緑の茂み陰にうずくまった。
私の服装では目立ちすぎるから、茂みの色に合わせた深緑色のコートが役に立つ。隠蔽ボーナスが高く、隠蔽条件を満たせば、よほど高レベルの索敵スキルで走査しないかぎり発見することは難しい。ただし、このマントは耐久力もそれなりに高いのか、重くて移動しにくいため普段は着用しない。
ザッザッと規則正しい足音がかすかに届きはじめ、やがて大きくなる。
全員が剣士クラス。お揃いの黒鉄色の金属鎧に濃縁の戦闘服。全て実用的なデザインだが先に立つ六人の武装は片手剣。後衛六人は巨大な斧槍。計十二人がヘルメットのバイザーを深く降ろしているため、表情を見ることは出来ない。恐ろしいほど、そろった動きはシステムが動いているように思わせてしまうような行動。彼らは、基部フロアを本拠地とする超巨大ギルド――――『軍』
文字から読み取れるイメージ通りなのか、軍は決して一般プレイヤーに対して敵対的な存在ではない。犯罪行為の防止を最も熱心に推進している集団ではあるが……方法が過激で、オレンジ色のカーソル
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ