最終決戦と未来へ……
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じゃ?足元には分厚い水晶の板があった
「……リン」
「……リン君」
呼ばれたのでそちらを向くとキリトとアスナがいた
「ここはどこだ?死後の世界か?SSSに勧誘しに来たのか?」
滅多にしないボケをかましている時点でかなり混乱しているのはわかるだろう
「アインクラッド……」
キリトとアスナの視線の先にあったのは巨大浮遊城だった。それを見ているとアスナが抱きついてきた。キリトに目を向けると苦笑いだった
「あ……」
城が崩れ始めていた。赤い雲海に城の全てが崩れ、落ちてい。懐かしい場所や、死にかけた場所など、といった場所も差別なく崩れ落ちていく。アスナは、俺から離れキリトと俺の腕を脇に抱え無言で崩壊する様子を見始めた
「なかなかに絶景だな」
傍らから声がしたので俺らは視線をそちらに向けると白衣姿の茅場晶彦がいた。怒りや憎しみは不思議と感じなかった。それはキリトとアスナも同じだったようで、茅場から視線を外すと再び巨城に目を向けた。やがてキリトが口を開いた
「あれは、どうなってるんだ?」
「比喩的表現……と言うべきかな。現在、アーガス本社地下五階に設置されたSAOメインフレームの全記憶装置でデータの完全消去作業を行っている。あと十分ほどでこの世界の何もかもが消滅するだろう」
「あそこにいた人たちは……どうなったの?」
「心配には及ばない。先程……」
茅場はウインドウを開き眺めて言った
「生き残った全プレイヤー、6147人のログアウトが完了した」
キリトは一度強く目をつむると、口を開いた。目には光るものがあった
「……死んだ連中は?一度死んだ俺たちがここにこうしているからには、今までに死んだ四千人だって元の世界に戻してやることができるんじゃないのか?」
「命は、そんなに軽々しく扱うべきものではないよ。彼らの意識は帰ってこない。死者が消え去るのはどこの世界でも一緒さ。君たちとは、最後に少しだけ話をしたくて、この時間を作らせてもらった」
それが四千人を殺した人間の台詞か?と思ったが、俺は別の質問をした
「なんで、こんなことをしたんだ?」
茅場は苦笑を洩らすとしばらく考えて言った
「なぜ……、か。私も長い間忘れていたよ。なぜだろうな。フルダイブ環境システムの開発を知った時……いやその遥か以前から、私はあの城を、現実世界のあらゆる枠や法則を超越した世界を創りだすことだけを欲して生きてきた。そして私は……私の世界の法則をも越えるものを見ることができた……」
某全身剣さんが聞いたら、それは心意だと言いそうだ……某全身剣さんって誰だろう?
「子供は次から次へといろいろな夢想をするだろう。空に浮かぶ鉄の城の空想に私が取りつかれたのは何歳
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