最終決戦と未来へ……
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
短い呼気とともに飛び出した俺は、挨拶代わりの右手からの突きを放った。<<ドッペルマン>>は左手の盾でガードすると、右手の剣で袈裟斬りを仕掛けてくる。俺はそれを左手の剣で弾くと右手の剣を叩きつけようとした。それに反応した<<ドッペルマン>>は盾で弾こうとするが、当たる直前、右手の剣を引き二本の剣で斬りつけた。<<ドッペルマン>>は完全にはかわせなかったようで、ダメージが入ったが本当に少しだ。お返しとばかりに<<ドッペルマン>>は猛然とラッシュを仕掛けてきた。二本の剣で弾く。そして隙をみて反撃するが、全て弾かれる。どうやらユイのようなAIを持っているようで、先ほどのフェイントはもう効かない。それならば茅場の記憶も持っているだろう。全てのソードスキルは読まれると見ていい……たからこそ、勝機はある!
俺は右手の剣で水平四連撃<<バーチカル・スクエア>>を放った。<<ドッペルマン>>がにやりと笑った気がした。しかし、にやりと笑い返してやった。すると<<ドッペルマン>>は戸惑ったような表情を見せた。もちろん、この間も手は止まっていない。そして、<<バーチカル・スクエア>>の最後の一撃。それから意識を外し、左手に意識を集中させる。相手も動きだす。<<バーチカル・スクエア>>後の硬直時間を狙った完璧な一撃。普通のプレイヤーならば不可避だろう。普通ならば。必殺だった一撃は俺の右手の剣にあたり、右手の剣を砕いた。だが俺は止まらない。左手の剣で単発重攻撃<<ヴォーパル・ストライク>>をソードスキルを放って硬直中だった<<ドッペルマン>>に叩きこんだ。<<ドッペルマン>>は無数のポリゴンになり爆散したときには俺はもう駆け出していた。キリトはその時二刀流最上位剣技<<ジ・イクリプス>>を放っていた。連続二十七回攻撃だが……
「それはダメだ!」
剣技をデザインしたのは全てやつだ。ならばどこに来るのかも全て読める。読めるということは、防げるということだ。俺の言葉にキリトは、はっ、としたような表情をした。茅場は勝利の笑みを浮かべていた
「さらばだ……キリト君」
やつが放ったソードスキルは盾と剣のニ連撃、神聖剣上位剣技<<ホーリー・ティアー>>。その時キリトと茅場の間に割り込む影……アスナか……全く、俺もアスナも損な役割だよな
「アスナ、リン……何で……」
簡単に言うと茅場の放ったソードスキルを俺とアスナが体で受けた。もちろん、HPは吹っ飛び、倒れこむ
「約束……守れなかった……すまない」
それを言って、俺の意識は暗転した
.
.
再び、周囲が色づいて行く……あれ?俺は死んだはず
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ