平和になったのか?
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その時、俺はまだ戦場を走っていた。傷だらけになっても、何度こけても、立ち上がって走って来た
はたから見れば、ただのじゃがいもの投げ合いだが、最後には大きな音を立てて爆発する。まさに兵器だ
俺はただ、自分が世界の平和を握っていると、そう思っていた。自分がやらなくては、ほかにやる人がいないんだと思っていた
これが終われば、また平和な生活が始まるんだ
家に帰ったら普通にごろごろして、広人と遊びながらポテト食べて、どこかに遊びに行ったりして・・・・そうだ、まだ食べたことのないドンマイカツどんを食べるのもいいかもしれない
何気ない日常が平和だったんだ。俺はすっかり忘れていたんだ
だから、今度から世界の見方を変えなきゃ。そして、世界を変えなきゃ
気づいたときには、目の前に大きな機械があった。あとは、その機械の中に、俺の血液を入れるだけだった。俺は最後の力を振り絞り、血液を機械の中に落とした
その時、俺の後ろにジャガイモが飛んできた・・・・・
その後、戦場には、土砂降りの雨が降った
それは、あの機械が作った雲から落ちてきた雨で、洋介の血液を含んでおり、ジャガイモは爆発しなくなった
そう、戦争は終わったのだ・・・・
……体が痛い。ここはいったいどこなんだ?
目を開けると、そこには心配そうに見つめる家族と、広人と伊集院さんがいた
「ここは?」
「病院だよ、洋介」
母さんがそういって、おれの手をぎゅっと握った
「終わったのか?何もかも」
「終わったんだ」
父さんがそういった。とたんに、力が抜けた気がした。もう、平和なんだ
どうやら、広子は広人と一緒に住むことになったらしい。真っていうひとも、伊集院さんと一緒に生活している。兄も、意識を取り戻したようだ
そうか、全部丸く収まったんだ・・・・・
だが安心していたのもつかの間だった。
ドーーーーーン!!!!
ジャガイモ爆発と似たような爆発音。俺は何とか起き上がって外を見た。すると、祖父が病院の壁に向かって、キャベツを投げていたのだ。すると、キャベツが爆発したのだ
ドーーーーーーン!!!
「はっはっは!今度はキャベツが爆発じゃ!!はっはっは!」
祖父は大声で笑った
「こりゃ笑うしかねぇな、HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!」
父さんも大声で笑った
「てめぇら笑ってんじゃねぇぞ!」
どうやら今度はKBT戦争戦争が、始まるの・・・・・か?
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