ボス戦と……
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ーの諸君を途中で放り出すのは不本意だが、何、君たちならきっと辿り着けるさ。だが……その前に……」
ヒースクリフは右手の剣を床に突き立てる
「キリト君とリン君、君たちには私の正体を看破した報奨を与えなくてはな。チャンスをあげよう。今この場で私とニ対ニ……」
茅場が言い掛けたとき茅場の影がヒースクリフそっくりな形をとる
「……で戦うチャンスを。無論不死属性は解除する。私たちに勝てばゲームはクリアされ全プレイヤーがこの世界からログアウトできる。……ちなみに、この影の名前は<<ドッペルマン>>。本来九十九層にしかいないモンスターなのだが、他のモンスターに化け同じステータスで動くことが可能だ。私はモンスター扱いなので、今のこのモンスターは私と同じだ。私と<<ドッペルマン>>が組み、キリト君とリン君が組む……どうかな?」
その言葉を聞いた途端、キリトの腕の中にいたアスナが首を振った
「だめよキリト君、リン君……!あなたたちを排除する気だわ……。今は……今は引きましょう……!」
確かにそれがベストだろう。だが……
「「ふざけるな……」」
こいつだけは許せない。育ててきただと?俺たちの命を何だと思っていやがる。俺たちが命をかけて戦ってきたのを嘲笑うかのような発言を俺は到底許すことなどできない
「いいだろう……」
「決着をつけよう……」
「キリト君っ、リン君っ……!」
「ごめんな。ここで逃げるわけには……いかないんだ……」
「ああ……こいつだけは許せない」
アスナは涙を流していた
「死ぬつもりじゃ……ないんだよね……?」
「ああ……。必ず勝つ。勝ってこの世界を終わらせる」
「言っただろ?俺は死なないと」
「解った。信じてる」
キリトはアスナの体を床に横たえさせて立ち上がる。そして、俺の横に並ぶと両手で二本の剣を抜き放つ。俺もそれにならい、腰から二本の剣を抜く
「キリト!やめろ……っ!」
「リンーッ!」
声を出したのはエギルとクライン
「エギル。今まで剣士クラスのサポート、サンキューな。知ってたぜ、お前が儲けのほとんど全部、中層ゾーンのプレイヤーの育成につぎこんでたこと」
キリトがエギルに話しかけている間に俺はクラインに話しかける
「クライン。あの時は、世話になった。おまえがあの時俺を復活させてくれなかったら、俺はこの場に立っていることができなかった。……感謝してる」
クラインは両目からかなりの量の涙を出しながら叫んだ
「て……てめえ!リン!詫びいれてんじゃねえ!今詫びいれんじゃねえよ!!許さねえぞ!ちゃんと向こうで、メシのひとつもおごってからじゃねえと、絶対ゆるさねえからな!!」
現金なやつだと微笑み呟き
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