ボス戦と……
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か。あれは私にとっても痛恨事だった。君の動きに圧倒されてついシステムのオーバーアシストを使ってしまった」
苦笑の色を滲ませながら、君は?とこちらに目配せをする
「俺が疑いを持ったのは、あんたの目を見たときだ」
「目?」
「そう、目は口ほど物を言う。目を見た瞬間怪しいと思ったよ。まあ、ただの直感なんだが、キリトの例のデュエルの話を聞いて怪しいは疑惑に変わった。そして、今のあんたの目。明らかに見下ろしているような目だったよ」
「君はなかなか鋭い目をしているね。まさか目で疑われるとは思わなかった」
そうしてヒースクリフはゆっくりとプレイヤーたちを見渡し堂々と宣言した
「確かに私は茅場晶彦だ。付け加えれば、最上層で君たちを待つはずだったこのゲームの最終ボスでもある」
アスナがよろめくがキリトが右手で支えた
「……趣味がいいとは言えないぜ。最強のプレイヤーが一転最悪のラスボスか」
「なかなかいいシナリオだろう?盛り上がったと思うが、まさかたかが四分の三地点で看破されてしまうとはな。……君たちはこの世界で最大の不確定因子だと思ってはいたが、ここまでとは」
不適な笑みを浮かべるヒースクリフ
「……最終的に私の前に立つのは君らだと予想していた。全十種存在するユニークスキルのうち、<<二刀流>>スキルは全てのプレイヤーの中で最大の反応速度を持つ者に与えられ、その者が魔王に対する勇者の役割を担うはずだった。……なぜ二人<<二刀流>>が現れたのかはわからないがね」
「一回俺は死んでるからな。あんたのクリスマスプレゼントが役に立ったよ」
それを聞いたヒースクリフは苦笑いを浮かべた
「まさか、ちょっとしたサービスのつもりが<<二刀流>>を二人生み出していたとは……まあ……想定外の展開もネットワークRPGの醍醐味と言うべきかな……」
「貴様……貴様が……。俺たちの忠誠……希望を……よくも……よくも……よくもーーーッ!!」
血盟騎士団の幹部プレイヤーが巨大な斧槍を握りしめ絶叫しながら地を蹴りヒースクリフ、茅場に振りかぶる。が、ヒースクリフは左手を振りウインドウを操作する。その途端男は空中で停止、そして地に落ちた。HPバーにグリーンの枠。つまり麻痺状態だ。茅場はそのまま、ウインドウを操作し、俺てキリト以外の全てのプレイヤーを麻痺状態にした
「……どうするつもりだ。この場で全員殺して隠蔽する気か……?」
「まさか。そんな理不尽な真似はしないさ」
首を左右に振ると続ける
「こうなってしまっては致し方ない。予定を早めて、私は最上層の<<紅玉宮>>にて君たちの訪れを待つことにするよ。九十層以上の強力なモンスター群に対抗しえる力として育ててきた血盟騎士団、そして攻略組プレイヤ
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