プロローグ
英霊召喚
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始まりは唐突だった。
「雁夜よ、聖遺物じゃ。これでサーヴァントを召喚できるぞ。」
その聖遺物というのが………アニメのDVDだった。
「臓硯、ふざけているのか!こんなものが聖遺物なんてあるわけないだろ!」
雁夜は声を荒げた。当然だろう。
「儂はふざけておらぬぞ。なんせ此度の聖杯戦争は異世界や架空の英霊しか呼べんようにしてきたからの。」
「何…だと?」
「おぬしのためじゃぞ雁夜。今頃ほかのマスターたちは驚いておるじゃろうて。」
「まさかあんた………」
雁夜は嫌な予感がした。
「聖杯戦争のシステムをいじって来たんじゃ。」
予感的中。
「というわけで早速召喚せい。」
「スクライド、というのかこれは。」
「そうじゃ。おぬしにはバーサーカーを召喚してもらうぞ。」
「………なんかおかしい気がするが、いいだろう。貴様の策に乗ってやる。」
「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には我が大師シュバインオーグ。降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。
閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。繰り返すつどに五度。ただ、満たされる時を破却する。
Anfang。―――――――――告げる。汝の身は我が下に。我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。
誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者。汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」
呪文を唱え終わると、魔法陣の上に膨大な魔力の流れが起き、そして………
「ん?いったいどこだここは?」
右目を閉じた、猫背の男がそこにいた。
「アンタは………どうやら俺のマスターってやつらしいな。」
「間桐雁夜だ。よろしく頼む。バーサーカー。」
「バーなんたらじゃねえ、おれはカズマだ!」
「そ、そうか。よろしくな、カズマ。」
「(おい臓硯、どうなってる?なんでこいつしゃべれるんだ?)」
「(元が狂化しているようなものじゃからな、ステータスアップだけができる破格の狂戦士じゃ。文句はあるまい。)」
「そうなのか………」
一方ほかのマスターは………
―――切嗣サイド―――
「こいつが、騎士王か。」
「凛々しい青年、いえ少年かしらね。」
「騎士王?僕はクレス・アルべインといいます。」
「………なんだって?」
―――綺礼・時臣サイド―――
「アサシン、これがどういうことかわかるか?」
「俺に聞かれてもわかんねーよ、キレイ。なんで呼ばれたのかこっちが聞きたいくらいだ。なあ、白いの?」
そう言って
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