第2話 追憶
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『本気か・・・・。
なら、お前達はこれからの人生を共に歩んでいく覚悟があるというのか?』
『共に歩む覚悟・・・・。』
『そうだ。
言ってしまえば結婚だな。
確かにお前達は血は繋がってない。
法律的に何の問題なく結婚出来る。
だが、世間から見ればお前達は兄妹だ。
その意味は解るな?』
『『・・・・・・・・。』』
『世間はきっとお前達を良い目では見ないだろう。
そして、それは母さんと父さんにも及ぶだろう。
当然だ。
恋人同士まで発展した兄妹、それを容認した両親。
私達は世間でそう見られるだろうな。』
『別にオレ達の事は構わない。
子供の幸せの為なら悪評くらいなんて事ないさ。
でも、もし少しでも辛いと思うならやめるんだ。』
『兄さん・・・・。』
『・・・・オレは智依を守りたくて戦士になった。
それは兄としてもう妹に辛い思いをして欲しくなかったから。
でも今は違う!
オレは智依を一人の女性として守りたい!幸せにしたい!
父さん達に迷惑を掛けるかもしれない!
それでも、オレは智依と共に生きていく覚悟はある!!!』
『私も一人の女として兄さんを・・・ソウヤを支えていく覚悟は出来てます!!!』
『・・・・・・・。
そうか。
なら、もう私達から言うことはない。』
『しっかり支え合えよ。』
―ソウヤ達の関係を認めた記憶―
『武藤、話は聞いたぞ。
あの二人の仲を認めたそうだな。』
『蝶野、アイツ等の関係知ってたのか?』
『お前の娘が桜花に相談しているの偶然聞いただけだ。』
『なるほど。
・・・・ん?
オマエと桜花先輩がいる所っていったら地下ラボだよな。
なんでそんな所に智依のやつが居るんだ?』
『なんだ知らなかったのか?
去年くらいから娘の方もラボで訓練を受けてるぞ。』
『はぁ、アイツもか・・・・・。』
『当然だな。
お前はともかくブチ撒け女は絶対反対するだろうからな。』
『オレもアイツが戦士になるのは反対だ。
アイツのトラウマはオマエも知っていたはずだ。
何で止めなかったんだ?』
『「兄さんを支える為には兄さんと同じ立場にならないといけない。
過去の辛い記憶なんかで足踏みなどしてられない。」だそうだ。
それを聞いた桜花も思うところがあったのだろう。
あっさり訓練の許可してたな。』
『そんなことが・・・・・。』
『ブチ撒け女と同じ境遇でここまで違うとはな。
母親と娘の心の純粋差がはっきりと解る。』
―智依の成長を聞かされた記憶―
『現在49敗中か・・・・。
このままでは結婚まで半世紀過ぎ
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