第2話 追憶
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憶―
『戦う!
戦う!
戦う!
戦う!
戦え!!』
『カズキッ!?』
(二ヵ月前の春の夜・・・私はカズキに何をした?何をしてしまった・・・・・・!?)
『逝くのはオマエ独りだ!
ヴィクター!!』
『・・・そうか、キミはオレと同じ・・・。
”黒い核鉄”を命に変えた者だったか。』
―ヴィクター化した記憶―
『善でも悪でも。
最後まで貫き通せた信念に偽りなどは何一つない。』
(オレを・・・スカウトした時の言葉・・・・・・。)
『俺の信念は一人でも多くの命を守るコト。
そのためなら戦士殺しも厭わない。
俺は悪にでもなる。』
―ヴィクター化したオレに再殺命令が下りブラボーと戦った記憶―
『大方、キミのコトだ。
六週間後もし全てが徒労に終わってしまった時は独りで自分に始末をつけるつもりだったのだろう。』
『!?』
『そんなコトはさせない!
私はキミから離れない!
これから六週間キミと私は一心同体。
キミが死ぬ時が私が死ぬ時だ!
いいな・・・。』
『わかったよ。
でも、一方通行の一心同体なんかゴメンだ。
だから、斗貴子さんが死ぬ時がオレが死ぬ時だ!!』
―斗貴子さんと一心同体を約束した記憶―
『オマエさ。』
『ん?』
『もし運良くヴィクター化を阻止出来たら。』
『たらってなんだよ。』
『出来たら錬金戦団の戦士に戻る気か。
一度自分を殺そうとした者達と本当に共に戦えると思っているのか?』
『・・・・・・・少なくとも・・・。
同じ気持ちを持っている人達とは戦える。
守りたいモノが同じならきっと必ず戦友になれる!』
―剛太とほんの少しだけ解り合えた記憶―
『答えは変わらない。
俺はカズキを葬りヴィクターを斃す。
戦士長キャプテンブラボーの任務を果たす。
果たした後、部下殺しの罪人【防人 衛】として自分自身に始末をつける。』
『!』
『お前一人に死を押しつけたりはしない。』
『それって・・・』
『まさか・・・・。』
『だからカズキ。
今一度ここで問う。
命を・・・諦めてくれないか?』
『オレだけじゃなくてブラボーまで死ぬなんて言うなら。
だったら尚更諦められるか!!
キャプテンブラボー!
オレはアンタに勝つ!!』
大事な存在を死守せんとする強い意志・・・・・・
『勝ってアンタを死なせはしない!!』
―ブラボーとお互いの信念をかけて戦った記憶―
『ブラボーこれは?』
『戦士長!?』
『お前達には随分と辛い目に遭わせてしまったな。』
『ブラボー!』
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