漂流編
第1話 最後の任務
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弐式を吹き飛ばす。
パピヨンがカズキの近くに着地する。
「蝶野、外のホムンクルスは?」
「粗方片付いたので此方に来た。
・・・・・・武藤。」
「ああ。」
カズキは短く返事をすると首元に迫っていた何かを掴む。
掴んだのは奇襲を仕掛けてきた碓氷の腕だった。
そして、そのまま拳に力を入れる。
「しまっ・・・・」
「直撃!ブラボー拳!!」
凄まじい威力で放たれた拳は碓氷を端の壁まで吹き飛ばした。
「げはっ?!!」
「オマエの鉤爪の武装錬金【ディメンションポーター】。
特性は空間移動、オマエがこのタイミングで奇襲を仕掛けてくるのは読めてたよ。」
「ぐくっ、相変わらず凄まじい威力ですね・・・・。
ようやく修復した左肩が粉々だ・・・・。」
碓氷がフラフラと立ち上がる。
しかも殴られた左肩は完全に吹き飛んでい皮一枚で繋がっている様だった。
そしてカズキは吹き飛んだ肩を見て気付いた。
傷口が人間とは全く別物であることを。
「碓氷・・・・オマエやっぱり。」
「ええ・・・ホムンクルスですよ。
もっとも、パピヨンと同じ不完全なね。」
「何だって?」
「私は力が欲しいだけだ。
食人衝動などマイナス以外なんでもない。
だから私は不完全の方を選んだ。
別に人間であることに執着もないですし。」
「なるほど、貴様もこのオレと同じく超人になろうとしたか。
だが・・・・・貴様如きがオレと同じ存在など虫酸が走る!!」
パピヨンはニアデス・ハピネスを展開する。
カズキもサンライトハートを構える。
「大戦士長にその宿敵相手に片腕だけ・・・・。
自殺行為にも程がありますね・・・・・ここは退かせてもらいます。」
碓氷がディメンションポーターを構えた。
「逃すと思うか。
それに逃げられたとしても戦団の情報網はオマエも知っているだろう。
絶対に逃げられやしない。」
カズキがそう言うと碓氷は黙る。
そして・・・
「フフフ・・・」
笑った。
「何が可笑しい。」
「いや、貴方方はどうやら私の武装錬金の特性を誤認している様ですね。」
「何だと!?」
「空間移動は本来の特性の副産物!
本来の特性は・・・」
碓氷が空間を切り裂き裂け目が生まれる。
しかし、その裂け目は過去最大級の大きさだった。
「自らのダメージをエネルギーに変換し次元を超える!
そして、ソウヤと貴方の攻撃でようやく溜まりましたよ!!
世界を超えるほどのエネルギーがね!!!」
「世界を・・・超えるだと!?」
「ソウヤに超・蝶・成体の外殻は破壊されたが核は
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