漂流編
第1話 最後の任務
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かりました!」
「ふん、余計な事をするからそういう事になる。」
「助けたのにそりゃないだろ?!」
「この蝶人たる俺があの程度で死ぬわけなかろう。」
もうあれだ、こんなやり取りを数十年も繰り返すと怒る気も起きないな。
「ところで、よく一人で来れましたね。
オレ達も吹き飛ばしては強引に進む感じだったのに。」
「実は来ているのは俺だけじゃないんだ。」
「そうなんですか!?
他に誰が・・・・・」
そう訊ねている途中で凄まじい破壊音が聞こえた。
何十体ものホムンクルスを吹き飛ばしてそいつは現れた。
「ようやく追い着いたか。」
「ヴィクター!?
何でオマエが!?」
「今回の件を少しでも手伝えればと思ってな。
後をつけさせてもらった。
オマエには借りも多いしな。」
ヴィクターはそう言って大戦斧の武装錬金<フェイタルアトラクション>を構える。
「武藤、奴の下までの戦闘は俺達が引き受ける。
今は体力の回復を優先するんだ。」
秋水先輩はオレ達に指示を出し日本刀でホムンクルスを斬り捨てる。
「わかりました。
お願いします。」
オレ達はこの案に甘えることにした。
頼もしい二人の戦友のお陰でオレ達はドンドン先へと進む。
そして
「扉か!」
目の前に鋼鉄の扉が見えてきた。
「間違いなく・・・・・奴がいるな。」
「ああ!」
蝶野の言葉に同意する。
扉の向こうにアイツの存在が感じられた。
「武藤!此処は俺達が死守する!!」
「オマエは決着をつけて来い。」
「了解!!」
先輩達の援護を背にオレは扉に向かって走る。
「武装錬金!!」
胸に埋め込まれた核鉄。
オレの命を起動させる。
そして、右手に武装が形成される。
突撃槍の武装錬金<サンライトハート改>。
もう数え切れない程の激戦を共に駆け抜けた相棒を握る。
「エネルギー!全!開!!」
槍はその名の通り太陽の輝きを放つ。
「突き抜けろ!オレの武装錬金!!」
鋼鉄の扉は粉々に砕け散る。
そして、扉の先にはアイツがいた。
「ようやく追い詰めたぞ。
外院 碓氷。」
男は名を呼ばれてこちらを向く。
そして、ドブ川が腐った様な目と歪みきった笑顔で言った。
「やはり、ここまで来ましたか。
大戦士長・・・・・・いやブラボー。」
〜Kazuki side end〜
「碓氷・・・・戦団に投降する意思はあるか?」
カズキは鋭い視線で碓氷を睨む。
「ない。
それに貴方自身もこの言葉がお望みではないのか?
息子の仇を討つ理由が
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