暁 〜小説投稿サイト〜
とあるの世界で何をするのか
第七話  郵便局強盗と白井さん
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いるようだ。

「俺は手を出さずに見てたほうがいいんですかね?」

『まー、それしかないだろうにゃー』

 破片が腕に当たったことでちょっと頭にきていたのだが、犯人に仕返しをすることは残念ながら出来ないようだ。やはり、表の事件に暗部組織が関わるのはまずいのだろう。

「治癒魔法とか使っても大丈夫ですかね?」

『自分に使うなら全然問題ないんだが、他人には使わないほうがいいかもだにゃー』

 固法さんの怪我を治そうかと思っていたのだが、それも今は使わないほうがよさそうだ。

「了解ー、一応このまま繋げときます」

『おう』

 土御門さんとしゃべり終えると、犯人が白井さんをボコった後で、ちょうど白井さんが初春さんを外へテレポートさせるところだった。

 俺は静かにケータイをカウンターの上に置いて、警備ロボットの破片が当たった右腕を左手で押さえてみる。多少痛みはあるがそれほどたいした事はないようだ。

(アリス、俺とそこの人以外で警備ロボットの破片に当たったやつは居るか?)

(居るには居る。けど、服に何かが当たったとぎりぎり気付ける程度だから、怪我などには至ってない)

 どうやら警備ロボットの破片は後ろの方向へたくさん飛んできたようで、俺と固法さん以外の人に被害は出なかったようだ。

 俺が被害の確認をしている間にも犯人は白井さんに、お前はこうするつもりだろうが残念だったな、みたいな事を得意気にしゃべっていて、ポケットに入れていたほうの手を出して少し振るように動かした。

 ガシャン、バリバリバリッ!

 犯人が変な仕草をして少し時間が経った後、郵便局の窓ガラスが割れシャッターが壊れた。というか、俺はアニメを見ているので犯人がパチンコ玉らしきものを投げたことは知っている。しかし、8割が学生の学園都市でパチンコ玉を手に入れるのって結構難しいんじゃないのかな、とか思ってみたりもしなくはない。

 俺が変な考え事をしてる間にも犯人は白井さんに対して、自分の手伝いをすればまだ郵便局内に残っている人たちは助けてやる、みたいな事を言っていた。

「ずぇーーーったいにお断りですの!」

 白井さんが犯人に言い放つ。犯人は少し驚いたような顔をしたが、白井さんはさらにしゃべり続け、最後にこう言い放った。

「もう心に決めてますの。自分の信じた正義は、決して曲げないと!」

 この場面だけ見れば白井さんはかっこいいんだけどな、なんて考えながら俺は白井さんの目の前に保険だけかけておき、あとはのんびりと眺めていた。

 白井さんの言葉を聞いた犯人は、白井さんに向けて複数のパチンコ玉を投げる。

「一度に一つしか投げられないとは言ってないぞ」

 犯人はまたもや得意気にそう言って自分の勝ち
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