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とある星の力を使いし者
第43話
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人の女子生徒はどの監視カメラにも映っていなかったじゃん。」

「能力を使ってカメラに映らなかったという可能性は?」

「それはないじゃん。
 ここは学園都市、能力者の学生がいる所だから能力を使って姿を消していても確認できるように、監視カメラには特殊な細工がしてあるから監視カメラには映る筈じゃん。」

そうすると風斬は空間移動能力者の可能性が高い。
監視カメラに映らないとなればそう考えるのが妥当だろう。
しかし、麻生はそう考え風斬が何のために此処に来たのはその目的が分からなかった。
そして本人が口にしていたあの言葉。

(気づいたら此処にいた、か。
 もしそうだとすると空間移動能力者という可能性はないのかもしれないな。
 見た目はおとなしそうな女性だし何も問題は起こらないだろう。
 そもそもどうして俺は風斬一人にこんなに考えているんだ。)

自嘲気味に笑いながら思った。
麻生は風斬の事で考えるのはやめて愛穂が職員室から出てきた理由を聞く。

「これからどこかに行くのか?」

「今から警備員(アンチスキル)の仕事じゃん。」

それを聞いた麻生は少し困ったような顔をした。
一応相手が学生とはいえ暴走した能力者を相手にする場合もある。
加えて愛穂は例え相手が大能力者(レベル4)の発火能力者だろうと、子供に銃を向けないというのが彼女の誇りだ。
なので、銃ではなくヘルメットやポリカーボネイドでできた透明な盾で能力者をどつきまわす。
麻生はそれを心配しているのだ。
何かの事件で能力者の攻撃を受けて重傷を負ってしまわないだろうかと心配している。
生きているのなら麻生の能力で何とか復活させる事は出来るが、死人までは生き返らせる事は出来ない。
この学園都市の闇は底知れない。
もし愛穂が警備員(アンチスキル)の仕事でその闇に触れ、殺されてしまえばおそらく麻生はどんな行動をとるか自分でも分からない。
黄泉川愛穂、芳川桔梗、吹寄制理、この三人は今の麻生恭介という人格を作り出した命の恩人だ。
この三人を守るためなら麻生はどんなことでもする。
だが、麻生はスーパーマンのようなヒーローではない。
麻生が見えている分には守る事は出来るが麻生が見えていない所で、何か事件があってもすぐに駆け付ける事は出来ない。
だから愛穂が警備員(アンチスキル)の仕事をしている事は快く思っていないのだ。

「どんな仕事だ?」

「あんまり人に言っちゃあ駄目なんだけどまぁ、恭介だしいいか。」

こんな軽いノリで愛穂は仕事の内容を教える。

「何でも「外」から強引にこの学園都市に侵入してきた奴がいるじゃん。
 重傷者も三人でて負傷者も十五人もでている。
 その侵入者が今は地下街にいるって情報が入ったから今から向かう
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