第43話
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」
「いや、遠慮しておく。
お前達と一緒に行動していたらまた不幸な出来事に巻き込まれるからな。」
「俺は好きで巻き込んでいる訳じゃないんだけどな。
分かった、また今度な。」
上条はそう言って窓の外を見ると校門の前に、インデックスと風斬が待っているのを発見して急ぎ足で校門に向かう。
麻生は校門の側に二人を見つめていた。
いや、正確には風斬氷華を見つめていた。
食堂で出会った時の風斬の言葉を思い出す。
「えっと・・・・それは・・・・気づいたら此処に・・・・」
彼女はそう言っていた。
自分でも気づかない内にこの学校の食堂にいたと言っていた。
(風斬の顔を見た限り嘘を言っているようには見えなかった。
気づいたらという事は無意識にここまで来たのか、それとも本当に突然現れたのか。)
麻生は少し考えたが答えが全く出てこないので考えるのを止める。
見た限り特に害意もなさそうだった。
麻生は家に帰って寝直すかと考えた時、目の前の職員室から黄泉川愛穂が出てくるところだった。
愛穂はすぐにそばにいる麻生を見つけ近づいてくる。
「聞いたよ、恭介。
何でも小萌先生を困らせたみたいじゃん。」
「好きで困らせている訳じゃない。
全ては当間のせいだ。」
「でも、小萌先生から見たら楽しくお茶会をしている風に見えたって言ってたじゃん。
いいね、小萌先生のクラスの生徒は楽しそうな生徒が集まって。
ウチのクラスにもそういった馬鹿はいないかね。」
「あんな馬鹿が欲しいなら俺のクラスにはいくらでもいるから好きなだけ持って行ってくれ。」
「それが出来たら最高じゃん。」
学校なのに呼び方が恭介になっているが、それに気づかず愛穂は楽しそうな表情を浮かべながら話をしている。
麻生はふと疑問に思っていた事を愛穂に聞いてみる。
「なぁ、この学校の監視カメラに部外者が入ってきたって言う情報はあったか?」
普通こういった情報は生徒に教えると、生徒達に不安感を持たせてしまう可能性があるので、教師の立場である愛穂達は教える事は出来ない。
しかし、愛穂は何だかんだ麻生にお節介を妬いているが信頼はしている。
こういった情報は普通は教えないのだが、麻生になら他の生徒に言いふらす事は絶対にないと愛穂は考えているので教える。
「これはあんまり他言は無用だけど恭介だから教えるじゃん。
一応報告では二人。
一人は白いシスターの服を着た少女、あと小萌先生から聞いた眼鏡の女子生徒の二人。
これは恭介も知っている事じゃん。」
「そうだな、俺もその二人は確認している。」
「けど、実際に監視カメラに映っていたのは、その白いシスター服を着た少女だけしか映っていなかった。
もう一
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