第43話
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ょうかが困っているでしょ!」
「案外、どうでもよくはないんだけどな。」
至極真面な質問をしているだけなのに、なぜか悪者扱いされる麻生は呆れたような表情をして、上条は上条でインデックスをなだめている。
とりあえず、麻生は上条を体育館に連れて行こうと思った時だった。
「上条ちゃーん!!
アナタ一体何をやっているんですかーっ!!
麻生ちゃんも上条ちゃんを見つけたら連れて戻るように言った筈です!!
それなのに楽しくお話しするなんて一体何をしているんですか!!」
小萌先生の叫び声に四人は一斉にその声のする方に振り向く。
小萌先生は怒りのあまり頭に血が上っているのか耳まで真っ赤に染まっていた。
「先生が上条ちゃんを心配して探しに来たというのにそんな中、上条ちゃんはモテモテ学園生活満喫中ですか!?
麻生ちゃんも麻生ちゃんもです。
上条ちゃんを見つけたのにその会話に交じって楽しそうにお話しているんですか!?」
「先生はこの状況を見て楽しそうに会話をしていると思いますか?」
「ええ、先生にはそう見えますよ!!」
駄目だこりゃ、と麻生は思った。
小萌先生は二人の顔を見比べながら話を続ける。
「大体ですね、なんだって上条ちゃんの周りにはこう女の子がごろごろ転がり込んでいるんですか!!
麻生ちゃんも麻生ちゃんで黄泉川先生に色々麻生ちゃんについて話を聞かせてくれと、よく聞かれますですし二人にはそういう変なAIM拡散力場でも生み出しているんですかーっ!」
「そんなの関係ないでしょうが!」
「あいつ、先生にいらんことを聞きやがって。」
小萌先生は話をすればするほど話の方向性がどんどんおかしくなっていった。
「と、とにかく上条ちゃんと麻生ちゃんは別室でお説教です!!」
「あーもん!寝不足で頭痛いんだからワケの分かんない事で甲高い声出さないでくれ!
ほれ、風斬も何か言ってやってくれよ!
ここでの良心はお前しかいないんだから・・・・・って、あれ?」
上条はきょとんとした顔をして、インデックスと小萌先生と麻生もそちらへ視線を向ける。
同じテーブルに着いていたはずの風斬氷華の姿がいつの間にか消えていた。
「ありゃー、呆れて帰っちまったのか。」
上条はそう呟いたが麻生は風斬が座っていたパイプ椅子を見つめていた。
麻生と上条は小萌先生の説教からようやく解放された。
麻生は自分はちゃんと探して連れて帰ろうとしていました、と小萌先生に言ったが聞く耳持たずそのまま別室まで連行された。
上条は寝不足もあってかひどく疲れたような顔をしている。
「そうだ、恭介。
これからインデックスとどこかへ遊びに行く予定なんだけどお前も来るか。
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