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八条学園騒動記
第七十話 喫茶店においてその三
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のだった。
「ここのお店ってパンケーキが美味しいんだ」
「よく行かれるのですね」
「うん、時々ね」
 いい雰囲気でにこりと笑って答える。カムイには少し似合わない様子で。
「そうだよ、時々ここに来るんだ」
「そうなんですか。いいお店ですよね」
「そうだよね、結構気に入ってるんだ」
 カムイは顔を回さないがティンは回していた。それでウェンディ達にも気付いたのだがあえてそれは言葉には出さないのであった。最初からわかっていたこともあるが。
「ここのお店がね。内装もいいし」
「趣味がいいですよね」
「そうだろ?うちのクラスの皆も時々ここに来ているよ」
「今はおられませんね」
「そうだね」
 彼だけが気付いていないのは内緒であった。
「けれどあれですよね」
「何かな」
 ここでティンは言うのだった。
「今さっき赤いコーヒーと苺のケーキも食べて」
「あっ、そうだった」
 言われてやっとそれを思い出した。この店に入ってすぐにその二つを注文していたのだ。そうして今はパンケーキとロシアンティーである。かなり食べている。
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