情報と会議と
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気が和む。ヒースクリフの纏う空気以外だが。キリトは気を取り直して言う
「協力はさせて貰いますよ。だが、俺にとってはアスナとリンの安全が最優先です。もし危険な状況になったら、パーティー全体よりも彼女を守ります」
ヒースクリフはかすかな笑みを浮かべた
「何かを守ろうとする人間は強いものだ。君の勇戦を期待するよ。攻略開始は三時間後。予定人数は君たちを入れて三十ニ人。七十五層コリニア市ゲートに午後一時集合だ。では解散」
ヒースクリフ以下配下の男たちは一斉に立ち上がり出ていった
「なあ、キリトとアスナ」
「「うん?」」
「やつの、ヒースクリフについて何か変わったことはないか?」
「変わったことって……ねぇ?」
「うーん……」
「いや、システム的にあり得ないとか、おかしなセリフとかあったら知りたいんだ」
先ほどのヒースクリフの目が気になったのだ。十人が死んだと告げたとき、目を閉じる寸前に目に浮かんだ冷ややかな光が
「そういえば、この間のあいつとのデュエルで最後にあり得ない動きをしてたな……今まで見た誰よりもあの一瞬、速かった……で、これがどうかしたのか?」
「いや……それだけ聞ければ十分だ」
証拠はないが……
「そうか……」
「何か気になるの?」
ユイのときのようなことを想像しているのだろう。がやつに今戦線を抜けてもらっては困るので黙っておく
「何でもない。じゃあ、俺も行くわ。新婚のお二人さんは仲良く、装備の確認でもしておけよ?」
「なっ……」
おーおー真っ赤だねぇアスナさん。その言葉を最後に俺はその場を離れた
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