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ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
情報と会議と
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「「「転移……グランザム!」」」

ボス戦の舞台へと転移した














「偵察隊が、全滅!?」

場所は血盟騎士団のギルド本部の会議室。ヒースクリフからの報告を一言聞いたとたんキリトは叫んだ。キリトがそう叫ぶが無理もない。あくまで偵察なのだ。しかも偵察したのは、一握りのハイレベルプレイヤー。かく言う俺も驚きを隠せないのだ

「昨日のことだ。七十五層迷宮区のマッピング自体は、時間は掛かったがなんとか犠牲者を出さずに終了した。だがボス戦はかなりの苦戦が予想された」

今までのボスでもクォーターポイントごとに一つ飛び抜けた強さを誇っていたからだ

「……そこで、我々は五ギルド合同のパーティー二十人を偵察隊として送り込んだ」

二十人……破格の多さだな

「偵察は慎重を期して行われた。十人が後衛としてボス部屋入り口で待機し……最初の十人が部屋の中央に到達して、ボスが出現した瞬間、入り口の扉が閉じてしまったのだ。ここからさきは後衛の十人の報告になる。扉は五分以上開かなかった。鍵開けスキルや直接の打撃等何をしても無駄だったらしい。ようやく扉が開いた時……」

一瞬ヒースクリフは口と目を閉じて、言葉を続ける

「部屋の中には、何も無かったそうだ。十人の姿も、ボスも消えていた。転移脱出した形跡も無かった。彼らは帰ってこなかった……。念の為、基部フロアの黒鉄宮までモニュメントの名簿を確認しに行かせたが……」

無言で首を振るヒースクリフ

「十……人も……。なんでそんなことに……」

「結晶無効化空間……それに開かない扉……か」

ヒースクリフは無言で首肯すると先を続けた

「そうとしか考えられない。アスナ君の報告では七十四層もそうだったということだから、おそらく今後全てのボス部屋が無効化空間と思っていいだろう」

「バカな……」

「たまたまだと信じたいけどな」

悲観論で考え楽観論で行動しろってな……どこで聞いたっけ?

「いよいよ本格的なデスゲームになってきたわけだ」

「だからと言って攻略を諦めることはできない」

ヒースクリフは目を閉じて、きっぱりとした口調で言った

「結晶による脱出が不可な上に、今回はボス出現と同時に背後の退路も絶たれてしまう構造らしい。ならば統制の取れる範囲で可能な限り大部隊をもって当たるしかない。新婚の君たちを召喚するのは本意ではなかったが、了解してくれ給え」

「俺の任せて新婚生活をエンジョイしてくれっていいたいけど、絶対断るだろ」

「当たり前だろ?親友が死と隣合わせのところにいるのに楽しんでられるかよ」

「まあ、楽しんでいたけどな」

「うぐっ……」

ちょっとだけ空
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