第42話
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も小萌先生を困らせるような事をすると思ったんだけど。」
「さっきも言っただろう。
早く起きてしまって暇だから来たって。」
「貴様の私生活の事は全く知らないけど、早く起きても二度寝する奴かと思ったんだけど。」
確かに麻生は寝れるのなら二度寝をする。
だが、今日を遅れてしまったら愛穂からの罰則が待っている。
そんな如何にもめんどくさそうなイベントをわざわざ受ける麻生ではないので早く来た。
しかし、この事を話せば耳のいい青髪ピアスに聞こえ根掘り葉掘り聞いてくることは間違いない。
それもそれで面倒なので適当に言葉を濁す。
「たまには余裕の時間を持って行動するのもいいかと思っただけだ。」
「もしかして風邪でも引いている?」
麻生らしからぬ言葉を聞いた制理は本気で心配したような表情をしている。
ため息を吐いた麻生は視線を制理の方に向けた所で、制理の首に茶色い色のした小さな丸い物が貼ってあった。
「また健康商品を買ったのか、お前。」
「うっ、別にいいでしょう!!
何を買っても私の勝手でしょうが!!」
「それはあれか肩とかに張ると血行が良くなって肩こりがとれるとかそういうやつか。」
「何で貴様が知っているのよ!!」
「適当に言っただけだが・・・・・それで効果は出ているのか?」
「・・・・・・・」
「つまりまたハズレを引いたと。」
麻生と制理が会話?をしているとその話を聞いていた青髪ピアスが二人に近づいて言った。
「もしかして吹寄が肩こるのはその豊満な胸がえい・・・ぶばぁ!!!!」
青髪ピアスが何かを言い終える前に麻生の左手と制理の右手が青髪ピアスにクリティカルヒットする。
その時、上条当麻が緊張な面持ちで教室に入ってきた。
彼は記憶喪失なので自分のクラスでの立ち位置など全く分からない。
どうやって記憶を失っている事を気づかれずにやり過ごすかを考えている時だった。
教室に入った瞬間に前を見ると一八〇センチを越す長身が上条に向かって飛んできていた。
「へ?」
訳が分からないまま青髪ピアスの下敷きにされる上条。
学校でもどこでも不幸な立ち位置は変わりない事を知った上条だった。
「はいはーい、それじゃさっさとホームルーム始めますよー。
始業式まで時間が押しちゃっているのでテキパキ進めちゃいますからねー。」
小萌先生が入ってきた頃にはさっきまでの騒動が嘘のように静まり生徒のほとんどが着席していた。
「ありゃ?先生、土御門は?」
麻生に自分の座席を聞いた上条(ちなみに上条の席は麻生の右隣)は教室に土御門の姿が見えないので小萌に聞く。
「お休みの連絡は受けていませんー。
もしかしたらお寝坊さん
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