番外 A’s編
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に居る動物の特徴をもつ人間が普通だ。
毛深かったりはしないけれど、なにかしらの耳と尻尾、人によっては角まである。
わたしの場合は猫だ。
「へぇ〜、そうなんですか」
そうなんだよー。
「よし、穴を開け終わったからシャワー借りたいんだけど、良いかな?」
昨日から入浴してないんだよね。
「あ、はい。こっちです」
フェイトちゃんに案内されて浴室へ。
「ふいー、さっぱりした」
入浴を済ませて戻ってくるとフェイトちゃんとなのはちゃんが、すこし広いつくりのベランダでなにやら木製の棒を持って戦ってました。
え?何を言っているか分からない?
それでも見たまんまを言ったんだよ?
バシッ
ガンッ
バシッ
二人は幾度と無く打ち合い、回避し、棒を振るっている。
二人はわたしの姿をみとめると打ち合いをやめた。
「ジェラートさん、見てたんですか」
と、フェイトちゃん。
「うん。なに?二人ともチャンバラ?」
「ちがいますっ!戦闘訓練ですっ!」
わたしの言葉が少し気に障ったのか、少し声を張り上げて反論するなのはちゃん。
えー?
戦闘訓練って物はもっと…
「あなたには何に見えたんですか?」
「チャンバラごっこかなぁと…」
「そんな訳無いじゃないですかっ!」
お、怒らないでよ〜。
…
…
…
さて、どうしてこうなったのでしょう?
目の前には棒を持ったなのはちゃんとフェイトちゃん。
対峙するのは棒を持たされたわたし。
真剣にやっていた二人をけなすつもりは無かったのだけど、認識の違いと言うやつで、わたしにはそれはごっこ遊びにしか見えなかった。
それをぽろっともらしたら、だったらあなたが稽古をつけてくださいと言う流れになり、気が付いたら棒を持たされていたのでした。
「まずは私から…行きますっ!」
まずは先手で棒を振り上げたフェイトちゃん。
二・三合と打ち合うと、少し力を込めて切り払い、吹き飛ばした。
「やーーーっ!」
今度はなのはちゃんの番。
一生懸命に振り下ろされる棒。
その一撃一撃には気迫がこもってなくも無いように感じる。
うーん…過去のわたしなのだけど、想像以上に…
「よわい…」
「え?」
ひょいっと棒を絡ませて棒を弾き飛ばすと、くるくる回って後方へと弾き飛ばされた棒。
自分達が何をしてもわたしには傷一つ付かないと悟ると二人はがむしゃらに棒を振るってきた。
時には二人でフェイントを使っての攻撃なんかもあった。
「はぁ…はぁ…」
「はぁ…はぁ…はぁ…」
二人とも息も絶え絶え。
「も、も
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