番外 A’s編
[7/26]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
局に厄介になると言うのはどうでしょう?」
「ごめんなさい。この場所を離れると帰還できる可能性がかなり減るんです」
「そうなの…あなたにここで生活できるだけのお金は持っているのかしら」
「いいえ…」
それが問題なんだって。
衣食住がどうしても足りてないんだってっ!
さて、一見黙っているようだけど、おそらく裏でクロノ君と念話で会話しているんだろうな。
仏頂面で目を閉じているクロノ君の眉毛が少し動いているし。
「それじゃこうしましょう。あなたが帰るまで私の家に泊まるって言うのは」
「良いんですか?」
「二人を助けてもらったしね。それに私達にも事情があるのよ」
そう言って語られたのは今回のリンカーコア略奪事件。
つまりリンカーコアを所持しているわたしは、また襲われる可能性が高いと言う事だった。
一箇所にリンカーコア所持者が集まってくれたほうが事件に対応しやすいとの事らしい。
もろもろの話を聞いてわたしはリンディ提督に厄介になる事に決めた。
「あの、少ないかもしれませんが」
そう言ってわたしはレイジングハートの中から宝石を少量取り出してリンディさんに渡した。
「あら、これは?」
「わたしじゃ換金できませんし、滞在中の迷惑料も含めてお納めください」
「管理局員としては受け取る事は出来ないわ」
「そうなのですか?」
わたしの滞在費なのだけれど…
「だから、私が代理で換金して、そのお金は全部あなたにお返しするって事でいいかしら」
なるほど、賄賂と取られかねない行動は起こせないと言う事かな。
「……おねがいします」
ぺこりとわたしは頭を下げた。
その後、クロノ君はアースラに戻り、わたしは一部屋を与えられた。
ゲスト用の部屋らしいが、本当はクロノ君のために用意したんじゃないかな?
時間を見れば深夜の二時。
朝起きて、気が付いたら夜だったけれど、時差ボケをなくすために寝ようかな。
おやすみなさーい。
帰れる目処も付いたし、衣食住も確保できた。
若干の不安もあるが、わたしは存外図太かったようで、すぐに寝入る事ができたのだった。
コンコンコン
部屋のドアがノックされる。
「うみゅ…」
えっと…ここは…
「ジェラートさん、起きてますか?朝ごはん、出来たのですが」
扉の向こうからリンディ提督の声が聞こえた。
そっか、ここは…
そこまで思い出してわたしは返事を返す。
「あ、はい。今行きます」
もそもそと起きるてリビングへ。
リビングにはリンディ提督とフェイトちゃんとアルフさんがすでにスタンバイ。わたしが来るのを待っていた。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ