番外 A’s編
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議論している場ではないとして」
そんなだったかな?
「そうなると、一度本局の方まで来てもらってから君の居た世界に送り返すと言う事になるが」
「ごめんなさい。お断りさせてください」
「なぜだっ!?」
「まず、認識の違いを埋めさせてください」
「認識の違い?」
と、リンディ提督。
「確かにわたしはここが自分が居た世界ではないと認識しています。しかし、あなた達がわたしが居た世界に送り返せるとは到底思えない」
「あら、どうしてかしら?」
「その世界がここらからとても遠い世界であるからです」
この次元には無いし、階層どころか、時間も違うからね。
「君は魔導師だろう?ならば、管理内世界の住人ではないのか?」
「管理局や管理内世界と言う言葉をわたしは知らないのですが…」
わたし個人としては知っているのだけれど、フロニャルドの人としては知らない。
「それはおかしいだろう。魔導技術は管理内世界の技術だ」
クロノ君が反論する。
「そうなのですか?あなた達の言葉から察するにあなた達もこの世界とは別の世界の人間。と言う事は、長い時間を掛けて技術が流出したと言う可能性もありますね?」
「な!?」
「確かに、あなたが行使した魔法陣はベルカ式の物。古代ベルカが栄えたのは数百年も昔、可能性としてはあるわね」
冷静に分析したリンディ提督。
実際は近代ベルカ式なんだけどね。
「と言う事は、君は管理外世界…あー、ボク達と交流の無い世界の出身と言う事か?」
「そうですね。管理局と言う組織は聞いた事はありませんし」
「そうか…だが、それと送れないという事はイコールじゃない。世界名を教えてくれれば送り届ける事もかのうだと思うのだが」
うん、やっぱりクロノ君はやさしいね。…いや、この場合職務に忠実なだけかな?
「それはわたしの個人的な理由によりお話できません」
「…はぁ、となると、君の扱いに対してこちらがどう言う対処をすればよいのかが分からなくなる」
クロノ君がため息をついてそうこぼした。
「ここがあなた達が管理する世界であるのならば、わたしの身柄はあなた達の判断に委ねられると思うのですが、ここは?」
管理外だと知ってるんだけど、確認は重要。
「ボク達の認識では管理外第97世界だ」
「つまり、管轄外と言う事ですね。わたしの出身世界も含めて」
「君の言い分をすべて信じればそう言う事になる」
すこしとげとげしく答えたクロノ君。
「それで、あなたはご自分の世界には帰れるのかしら?」
リンディ提督がわたしに問いかけた。
「少し時間が掛かりますが、大丈夫です」
「そう。
それまで管理局本
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