番外 A’s編
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と…ここでですか?」
季節は冬、ここは結構寒いのですが。
「そ、そうだな…出来れば次元航行艦アースラまでご同行いただきたいのだが」
「それはちょっと…」
わたしの知っているクロノ君ならばいきなり逮捕だとか、監禁だとか、理不尽な事は言わないのだけれど、ここはパラレル。出来れば遠慮したい。
そう答えると、突然通信ウィンドウが開いた。
『クロノ執務官、彼女の話を聞くのにこの街にある私の家をお貸しするわ』
「かあさっ…艦長。今は休暇中のはずです、よろしいのですか?」
『私も彼女にお礼が言いたいから』
お礼…と言うことは、フェイトちゃんたちのデバイスに少なからずわたしの姿が記録されちゃってたのか。
クロノ君は少しの間逡巡し、こちらに向き直った。
「君はそれでかまわないか」
戦艦に連れて行かれるよりは逃げやすいし、いいかな?
「はい」
「それじゃ、付いてきてくれ」
…
…
…
案内されたのは海鳴の街にある高層マンションの一室。
出迎えてくれたのはリンディ提督1人だ。
「いらっしゃい。ようこそおいでくださいました」
「はい」
通された先でソファを進められ、出された緑茶と、砂糖とクリーム。
………どうしろと言う事でしょうか?
入れろって事かな?
だけど、無理っ!わたしには無理っ!
取り合えず、出された湯のみを一口。
なぜかリンディ提督にしゅんとされました。
入れないの?みたいな顔をされても入れませんからっ!
美味しいのにと言いつつ、大量の角砂糖を投入するリンディ提督。
うわーっ…女のわたしでもあんなに入れたのは飲めないよぉ…
「ご挨拶が遅れましてすみません。リンディ・ハラオウンと申します」
「ジェラートです」
「今日はなのはさんとフェイトさんの二人を助けてくれたようで。本当にありがとうございます。治療もしていただいてみたいで、お陰で二人とも明日にでも退院できそうだわ」
「それは良かったです」
それでも入院するくらいの事件だったんだね。
「すまない、よろしいか」
そう言ってクロノ君が話題を変える。
「二人を助けてくれた事はボクも感謝している。しかし、君はどうしてあの場にいたんだ?調べた結果どの管理世界にも渡航申請は出ていない。となると、不正渡航と言う事になって、君を逮捕しなければならない事態になり得るのだが…」
ふむ。
「わたしもどうしてあの場所に居たのか分からないんです」
「どう言う事だ?」
「朝起きて、気が付いたらあの場所に。
いきなりこちらを一方的に襲ってきたので少々抵抗しましたが」
「あれが少々なのかどうかは今は
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