番外 A’s編
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振り下ろした姿勢のため、次の攻防の先手はわたしにある。
プロテクションをこすって振り下ろされたグラーフアイゼンの反動で死に体のヴィータちゃんめがけてわたしは右手を突き出した。
「螺旋丸バージョン魔力っ!」
「なっ!?うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああっ!」
螺旋丸が直撃して吹っ飛んでいったヴィータちゃん。
さて、これで騒ぎは納まったかと思えば、一瞬にしてあたりを閃光が包んだ。
なっ!めくらまし!?
わたしは油断なく円を広げる。
「……逃げた…かな?」
光がやむとシグナムさんの姿もヴィータちゃんのすがたも無くなっていた。
「あ、そうだ。フェイトちゃんと昔のわたしを治療しないと」
チラッと見ただけだけど、外傷が見えたからね。
結界が解除される前に回収しとかないとやばいよね。
…
…
…
フェイトちゃんと昔のわたしを回収して人通りの少ない路地裏へと向かう。
取り合えず、回復魔法をかけなくちゃ。
両者とも外傷が結構あるしね。
それにしても何でこんな事に?
目の前に居るのが昔のわたしならばタイムスリップかな?
いや、そうじゃない。
わたしがフェイトちゃんと出会ったときはすでにこの形のバリアジャケットだった。
と言う事はわたしが経験した過去とは別の世界だと言うことだ。
時空間移動となると帰るのが面倒なんだけど…
「フェイトさーーーんっ!なのはさーーーーーんっ!」
割と近くで二人を呼ぶ声が聞こえた。
こ、これはっ!ここにこのまま居るのはアレなのでは!?
と、取り合えず、逃げるっ!
面倒に巻き込まれる前にわたしは逃げ出した。
夜の街をきょろきょろ風景を眺めて歩く。
たまにわたしをチラ見する人も居るけどどういう事?
あ、尻尾と耳を隠すのを忘れていた。
だけど、別段なにか言われるわけじゃないからコスプレか何かだと思っているんだろうな。
今着ている服もこのあたりの服装とは意匠が違うしね。
夜の繁華街をビルの屋上から見下ろす。
きらめくネオン。色とりどりに発光する看板。
看板の文字を見ると日本語だった。
街頭モニタに映るキャスターが今日のニュースを日本語で伝えている。
「海鳴…だよね?」
『間違いないかと』
わたしのつぶやきにレイジングハートが律儀に返してくれた。
「あの姿、そして今日の日付。うーん、パラレルかなぁ…」
アオさん達…どこかに転生しているのかな?
とりあえず、確認しなければならないのはアオさん達の所在かな。
海鳴に居るかな?
過去のわたしが撃墜されちゃっているから、わたしの家の近くには今は近寄
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