番外 A’s編
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◇
目の前に私のリンカーコアが浮いている。
だれか…助けて…
私は動かない体を精一杯動かそうと試みるも、指一本動かなかった。
おねがい…私の友達を…なのはを助けて…
だれか…
今にもまぶたが閉じそうになった時、目の前に誰かが降り立った。
誰だろう?
それを確認するよりもはやく私は意識を失った。
◇
「え?何?どういう状況?」
わたし、ナノハ・ジェラートは混乱していた。
今日も普通の一日のはずだった。
朝食を食べて、シャワーを浴びて、さて新しい一日が始まる。
そう思っていたとき…
(もう一度会いたい…我が主に会いたい…どうか…どうか…)
「え?」
そんな声が聞こえたかと思ったら、次の瞬間、わたしはデバイスを構えこちらをにらみ付けるシグナムさんの前に居た。
状況を顧みても、さっぱり分からない。
とりあえず分かっている事は、剣を向けているシグナムさんと、倒れている昔の姿のフェイトちゃんだ。
「貴様は…その子の守護獣か?」
「え?わたしは誰かの守護獣になった覚えはないんだけど?」
と言うか、人間をやめた覚えはありません。
あ、今のわたしは猫耳と猫尻尾がついてるか。
「とりあえず、剣をしまってくれませんか?」
「それは出来ん相談だ」
えー?
「貴様のリンカーコアも蒐集させてもらう」
レヴァンティンを片手で振り上げると、魔法陣が展開される。
や、やる気まんまんみたいです…
「はあああああぁああぁあぁぁぁっ!」
気合と共に踏み込んできてレヴァンティンを振り下ろすシグナムさん。
『プロテクション』
ガキンっ
「っ!」
シグナムさんはわたしのバリアが割れない事を悟ると距離を取った。
「なかなか硬いな…」
『スタンバイレディ・セットアップ』
「ありがとう、レイジングハート」
「ほう、ベルカ式か。それにその格好…騎士か…」
「ええっと…わたしも状況が分からないので、ここは退いてくれると助かるのですが」
「先ほども言ったが、それは出来ん相談だっ!」
うわー…話が通じないよう…
それに思いっきりわたしを襲うつもりみたいだ。
襲われたって事は自己防衛しても良いってことだよね?
と、とりあえずこう言った場合魔力ダメージでノックアウトさせとけばいいのかな?
わたしの後ろにはフェイトちゃんも居ることだし、場所を移さないと。
わたしは飛行魔法を行使して空中に浮くと、シグナムさんもこちらについてくる。
完全にこちらをロックオンしているようだ。
わたし狙われるようなことをした覚えは無いんだけど…
地
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