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とある星の力を使いし者
第41話
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マジンブレイカー》だけではない。」

土御門はそれを聞いて言葉を失ってしまう。
アレイスターは上条当麻だけを魔術師にぶつけないと言った、そして土御門はすぐに気付いた。
アレイスターはあの麻生恭介も利用しようとしている事を。
土御門はさっきよりも苛立った口調でガラス容器を強く叩きつけて言った。

「お前はあの麻生恭介がどれだけイレギュラーな存在であるか分かっている筈だ!
 あいつの持っている能力は魔術でも超能力でもない、どちらでも該当しない未知の力だ!
 その力は本人にも分かっていない力だぞ。
 イギリス清教、いや魔術側の人間は麻生の能力を危険視している。
 麻生とシェリーと戦えばどういう結果が起こるかオレにも想像できない!!」

「確かに麻生恭介という存在はイレギュラーのようなものだ。
 この私ですら彼の存在を解明するのに時間がかかった。」

「お前はあいつの事について何か知っているのか。」

「全てではないが君よりは知っている。
 彼は星の守護者、ただそれだけだ。」

「星の守護者だと・・・・」

土御門はその単語の意味を考える。
星の守護者という事は文字通り星を守護する者という事なのだろうか?
だが、麻生の異質な力が星の力を使っているというのなら多少なりとも納得できる。
それでも星というあまりにも人間が扱う領域を超えた力をなぜ麻生が扱えているのか、疑問点を出せばキリがない。
もしかするとアレイスターはその事について知っているのかと土御門は考えた時だった。

「言った筈だ、全てではないと。」

土御門の考えを読んだかのようにアレイスターが答える。
麻生についてはまだ分からない点が多いがこれだけは分かる。
目の前の男は未知の力を持つ麻生恭介すらも利用するつもりなのだと。
そしてその利用し行きつく先、それは。

「虚数学区・五行機関の制御法。
 そこまでして自分のモノにしたいのか、貴様は。」

虚数学区・五行機関。
学園都市最初の研究機関と言われている。
現在の技術でも再現できない数多くの「架空技術」を有しており、学園都市の運営を影から掌握しているとも噂される。
「外」の教会や魔術師はこのビルを指していると思っているようだが違う。
その存在は誰も制御できず何の為にあるのかも分からないまま潜んでいる。
学園都市を治めるアレイスターはあらゆるものを利用してでも五行機関の御し方を掴まなければならない。
いや、すでにアレイスターはおそらく御し方自体は既に掴んでいる。
ただし、それを実行するための材料が、キーが足りないのだ。
そして、そのキーが上条当麻だろう。
麻生恭介は膨大な「手順」を短縮する為のいわば引き立て役のようなモノだろう。
土御門はあの麻生恭介を引き立て役に
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