第五十九話 兄その五
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「そっちもそれぞれってことね」
「ついでに言うと俺は俺だ」
結局はこういう考えになる。こうした考えが実にダンらしいのだ。彼はまず自分自身がしっかりしていてそこから他のものを認めているのだ。だから強いのだ。
「このそ−きそばも足てびちもな」
「ついでに言うとそこのゴーヤチャンプルも」
「美味いぞ」
顔がにこりと笑った。
「それもかなりな」
「それはもうわかってるわ」
七海もにこりと笑ってみせるのだった。
「私もそれ好きだし」
「じゃあミミガーはどうだ?」
豚の耳だ。連合各国ではかなりポピュラーな食べ物である。当然琉球でも。豚というのは素晴らしい生き物でまさに捨てるところがない。皮も内臓も足のつま先も食べられる。それどころか骨もスープにすると絶品である。こんないい肉はそうはない。なお連合では何だかんだでムスリム達も食べたりする。そうした食事のタブーはユダヤ教徒以外はあってないが如しなのが連合であった。それがいいか悪いかは別にしてだ。
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