暁 〜小説投稿サイト〜
八条学園騒動記
第五十九話 兄その三
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
なの」
 何か今一つピントの外れた会話が兄妹の間で交あわされる。
「それで」
「そうだったのか。それでか」
「うん」
 こくりと頷く。皆周りでそんな二人を見て囁き合うのだった。
「やっぱり兄妹ね」
「そうだな」
 真剣な顔で。二人から目を離さずに。
「というかそっくり」
「お兄さんの顔は妹さんに似てるかしら」
「それを言うなら逆よ」
 これにはすぐに突込みが入る。
「妹さんがお兄さんに似てるの」
「あっ、そうか」
 そうなる。これは勘違いであった。
「じゃあ明香ちゃんはお兄さん似だったのね」
「道理で姉妹で顔が似てないわけよね」
 彰子と明香は全然似ていない姉妹で学校では有名なのだ。だがどちらもタイプこそ違えど容姿はかなり整っているので美人姉妹として有名である。
「それで兄さん」
「何かな」
 彰子は兄に対してまた言うのだった。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ