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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
運命の大きさ
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「真紅狼………?」
「あ、悪いな。今後の予定に付いてちょっと考え事をしていたんだよ」
「そう」
俺は時計を見ると、集合時間が近づいていた。
「そろそろ、孝達が来るから麗は隠せる所は隠せよ」
「うん。分かった」
麗が隠し終わった時、戸を叩く音が聞こえた。
コンコン………
『真紅狼、時間になったから来たぞ』
「おう。入ってくれ」
がちゃ………
「よう、孝。疲れは取れたか?」
「まぁ、取れたりはしたが………なんで上半身裸なんだ?」
「上着を洗って乾かしている最中だからな、これぐらい許せ」
俺は一人勝手に進み、ベランダの戸を開けて外に出る。
「さて、何から聞きたい?」
「全部だ。真紅狼が知ってる事、全部を話してくれ」
「オーライ。なら、まず、俺の事から話そうか。お前等は“転生”って言葉、知ってるか?」
訊ねると、ありす以外は頷いた。
「まぁ、有り体に言っちまえば、俺はこの世界の住人じゃなくて、別の世界からやってきた存在で、元の世界ではちょっとした訳アリで死んでからこちらの世界にやってきたって感じだな。ちなみに言えば、この世界がどういう事になるのかも知っていた。俺達が名称して呼んでいる<奴等>が出てくることも、そのせいで世界がぶっ壊れることもな。その為に俺は事前から対策もしてる」
「つまり………アンタは、この世界の流れって言うモノが視えていたのね?」
高城は冷静な口調で喋っているが、確実に怒っているな。
「そうだな。どんな物語にも“プロット”と言うモノがある。これは物語の流れを司る“核”と言い換えてもいい。そこにイレギュラーな存在………つまり、俺みたいな存在が出現すると、その“プロット”が不安定な状態になり、イレギュラーの行動で物語が変化し本来の流れから外れることになる」
「何故、蒼騎はここに転生したんだ?」
平野は高城と違い、普通に質問してくる。
「転生も何もここに行けって言われたから、ここに来ただけさ」
「誰に?」
「カミサマ」
「「「………はぁ?」」」
うん、分かってた。
そんな反応が出るんだろうなーってのは、分かってたよ。
しかし、今の反応は高城、孝、平野の三人だけで他は無反応か。
いや、無反応ってわけじゃないな。
静香と冴子は若干反応してる、高城の奥さんは………見事なるポーカーフェイスで分かりにくい。
ありすは、難しそうな表情をしてるな。まぁ、分からねぇよな。
高城は最初は『信じられない』って表情をしていたが、だんだんと頭が回ってきたのか、ある事に気が付いた。
「待ちなさい、蒼騎! アンタはこの世界がこのようになることを知っていたとい
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