第一章 無印編
第八話 『金色の魔導師』
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配を感じたので即座にその場から離れた。
「やっと出てきたようね。さっきから気配は感じていたからいつ来るか待っていたのよ」
「グルルルル…ッ!」
私が目を向けた先には額に赤い水晶が埋め込まれているオレンジ色の狼が少女を守るように私を威嚇していた。
どうやらこの少女の使い魔のようだ。
◆◇―――――――――◇◆
Side 謎の魔導師の少女
《フェイト、大丈夫かい!?》
《うん…なんとか。でもあの子、強い…。私の攻撃がすべて見切られている。そして今の攻撃…バリアジャケットの保護がまったく通用していなかった》
《なんだって!?》
《でも、ジュエルシードは封印しなくちゃ…!》
《そうだね!》
私達が思念通話で会話をしていた。
でもそれもあの少女にはお見通しだったようで、
「なのは! 今のうちにジュエルシードを封印しなさい!」
「「!?」」
思わず私達は戦慄した。
気づいてみれば白い子はシーリングモードで封印体勢に入っていた。
彼女はこれも想定して私と勝負をしていた!?
すぐにいかなくちゃ…!
私とアルフはすぐに駆け出そうとしたが、
「…出でよ、天の鎖」
「「!?」」
またしても驚愕を禁じえなかった。
私達は地面から魔法陣もなしに突如として現れた無数の鎖によって手足を拘束されてしまったから。
その間にも白い子はジュエルシードを封印してしまった。
悔しさが滲み出てきたが今はもうそれどころではない。
私は体を無理やり動かしてサイスフォームで鎖を切断。
アルフも力ずくで引きちぎった。
「っ! 逃がさないわよ!」
少女が走ってきたが渾身の力で放ったアークセイバーで足止めをした。
そして転送魔法を展開して私達はかろうじて離脱する事に成功した。
◆◇―――――――――◇◆
Side シホ・E・シュバインオーグ
…せっかくの別の魔導師に接触したので捕まえようと思っていたがまだ読みが甘かったらしく天の鎖は引きちぎられてしまった。
その際、私は別思考で「…ああ。あれでもバーサーカーをも拘束した鎖なのに。なんて罰当たりな…」と考えていたがすぐに振り払った。
だがこれで敵勢力は大体分かった。あの少女にオレンジの狼。
戦ってみて分かったけど他に気配は感じなかったため現状は彼女等だけでジュエルシード集めをしていると判断。
背後関係は後ほど分かってくるだろう。
そしてかなり時間がかかった為、なのはには気絶している猫を任せて皆のところに戻った。
なぜかなのはは浮かない顔をしていたが今は聞かないことにした。
そしてお茶会は終了し、恭也さんはまだ月村邸に残るといっていたので私となのは達だけで帰ることになった。
メイド姿だが仕方がな
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