第一章 無印編
第八話 『金色の魔導師』
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シホちゃん!」
「シホ!」
なのは達が驚いている中、私は金髪の少女に目を向けたまま、
「あなたは何者…?」
「あなたこそ何者ですか…? メイドさん」
少女も同じく驚いていたようだがすぐに体勢を立て直して逆に私に問いかけてきた。
…ふむ、どうやら素人…というわけではないみたいね。
無表情だがその瞳には強い意志が感じられる。
ただ、孤独そうな瞳でもあるけど…。
でも、確かに今の格好はメイドだけどそのまま口に出されるとくるものがある。
少し落ち込みながらもすぐに表情を引き締めて、
「そうね。私はこの子…高町なのはを守護する者よ」
「そう…。でも、今みたいな強力なシールドは見たことない。あなたはただの魔導師とは思えない」
「教えるとでも思っているのかしら?」
「それなら力ずくで…! フォトンランサー、ファイア!」
少女が金色で槍状のスフィアを放ってきたが間髪いれずに私はその手に持っていた黒鍵の柄から刃を出現させフォトンランサーと呼ばれる魔法の数分を投擲。
双方衝突して魔法は掻き消した。よし、黒鍵程度でも対処は可能と判断。
少女もすぐに中距離は不利と察したのか、
「バルディッシュ!」
《Scythe form.》
私が介入する前に見せた鎌状の形態にデバイスを変化させてそこから魔力刃が出現した。
それで私も干将・莫耶を投影して、同時に思念通話でフィアにある伝言を伝える。
フィアは了解しなのは達の方へと向かっていった。
そして私は少女に向かって駆けた。
だが相手も素人ではないため隙をあまり見せていない。
次の瞬間、凄いスピードで突撃してきたため夫婦剣を交差させて魔力刃を受け止める。
スピードを重さに変えてそのまま叩きつけてきたか。
なるほど、この歳にして確かに強い…。
少女は受け止められると即座に後退し鎌を横に構えて、
「アーク!」
《Arc Saber.》
「セイバー!」
魔力刃が杖から回転するように射出され私に迫る。
それを双剣を投擲することによって粉砕する。そのまま双剣は霧散と化したが気にしない。
私はその時、フィアとの会話を思い出してある事を実践してみることにした。
今度はこちらから徒手空拳で迫り、少女も追撃しようとするが…
魔力の制御が完全に出来ていないらしくスピードは速くても一直線気味でとても読みやすい。
木の幹を足場に縮地を使い少女の背後を取った。
少女はすぐに杖を構えるが、遅い。
胸に手を添えて足の踏み込みとともに掌を押し付けた。
そう…『浸透勁』を少女に叩き込んだのだ。
「カッ!?」
少女は胸を押さえて苦しみだした。
どうやらバリアジャケット越しでも通用するみたいだ。
そして少女に近寄ろうとした時に突如頭上から殺気にも近い気
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