グレモリーvsフェニックス その2
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」
「バカな、ユールベールが落ちただと!!?」
「真紅狼の奴、やりやがったな」
この場の空気が一旦驚愕に包まれるが、木場達は勝手に『騎士』同士の戦いを始めていた。
「ヒマそうだな」
「ッ!」
後ろから声を掛けられたのは顔の半分に仮面をつけた格闘家と先程からぶつくさと文句を言ってる女の子だった。
声を掛けようとした時、この辺り一帯が異様な空気に支配された。
「な、なんだ?」
「………これは、真紅狼くんの視線?」
木場がなんとか視線の主を割り出していたが、凄まじい重圧だった。
見えていないのに首元に刃物を突き付けられている感覚に陥っていた。
「くぅ!! 人間とは思えないほどの殺気だ」
敵の『騎士』は呟き、剣を構えなおそうとした時、剣が弾け飛んだ。
ガキィン!!
「くぁっ!!?!」
いきなり剣が弾き飛ばされ、俺達は驚いたがすぐに誰の仕業か判断出来た。
「……イッセーくん、まさか……」
「ああ、間違いない。真紅狼の狩りの対象にされたな。すでにどこかの茂みで次の狙撃準備をしているだろうよ」
「下がった方がいいかな?」
「さっきみたいにぶっぱなされちゃ敵わないし…………撤退しようぜ」
「そうだね」
俺達は、一瞬の隙をついて茂みの中に撤退した。
その直後、先程の体育館のように俺達が居た場所が吹っ飛んだ。
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
俺達は顔を見合わせた。
「撤退して正解だったね」
「………あ、ああ」
………容赦ねぇな、アイツ。
取り敢えず、俺は敵に冥福を捧げた。
〜イッセーside out〜
〜真紅狼side〜
イッセー達の気配で居場所が分かり、そこから950m程離れた場所でゲパードの狙撃体勢を作った後、二本目の“TOW”を取り出した。
ちょうど、残りの敵も固まっているようだし、手短に終わらせるか。
そして、準備が終わりイッセー達の場所を睨みつける。
すると、さすがに居場所までは察知できないみたいだが、誰の視線かだけは木場がなんとか特定したようだ。
「さて………と」
ガシャン………
俺は照準を覗いて、タイミングを計る。
イッセーと木場は先の経験を生かしたのか、その場から離れる姿を確認した。
二人が居なくなったので容赦なく引き金を引いた。
まぁ、居ても引いたけど。
発射された“TOW”はきちんと着弾地点に当たり、開幕直後に起きた体育館と同じ惨状になった。
「ここから狙撃して生き残った奴を潰す方法もいいけど、弾がもったいないし。格闘戦でいいか」
俺はゲパードを簡易武器庫にしまい、弾倉だけ
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