グレモリーvsフェニックス その2
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に戻り、イッセー達の気配を探りながら向かっていった。
〜真紅狼side out〜
〜グレイフィアside〜
私は淡々と審判の仕事をしているが、今ここにいる観客達は全員………蒼騎様に注目していた。
「……グレイフィア、彼が?」
「はい。彼が蒼騎 真紅狼です。サーゼクス様」
「神器を三つも保持している人間か………グレイフィア、彼の印象はどうだったかね?」
興味を示したサーゼクスは尋ねる。
「そうですね。………人当たりのよさそうな方でしたが、その様子とは裏腹に一線の向こう側は真っ暗でした」
彼と出会って感じた事を素直に話す。
「神器を三つも保持する男と隠された“神滅具”。………この試合が終わったら実に話してみたいものだ。それにしても………悪魔が現代兵器に負けるとはね。使い手によって化けるとは聞いたことがあるが、ここまでの強さだったとは改めて人間の凄さを知ったな」
素直な感想を述べているサーゼクスに変わって、ライザー・フェニックス様の表情は非常に困惑していた。
何せ、御自慢の『女王』が手も足も出せずに倒されてしまったのである。
今向かっている蒼騎様の場所に、多くの戦力を送っていた。
そろそろ………中盤戦ね。
〜グレイフィアside out〜
〜イッセーside〜
小猫ちゃんと別れ、真紅狼が敵の『女王』を倒す直前に後ろから肩を叩く者が居た。
俺はすかさず、構えるがそれは杞憂に終わった。
「……なんだ、お前か」
「………小猫ちゃんや朱乃さんは残念だったね」
「小猫ちゃんはともかく朱乃さんの仇は真紅狼が取るだろうよ。さっきからあのあたりの森林地帯は爆発音が凄まじい」
俺が指を差した方向では、再び爆発音が聞こえた。
「派手にやってるね」
「今の真紅狼は完璧に暗殺者だからな。仕留められるなら、卑怯な手や戦いだろうが使ってくるだろうよ」
「なんで分かるんだい?」
「一週間クラスメイトとして付き合えば、だいたいアイツの性格が大まかだが掴めるぞ」
そう話していると、目の前の開けた場所に騎士の甲冑を身に付けた敵兵を見つけた。
『私はライザー様に仕える『騎士』だ! リアス・グレモリーの眷属達よ、出て来い!! 腹の探り合いをするより、尋常に勝負しようじゃないか!!』
大声で叫ぶ女騎士に感化されたのか、木場は立ち上がり茂みから出ていこうとしていた。
「やれやれ………そこまで言われたら同じ『騎士』として、断る理由がないな」
俺は堂々と出ていく木場の姿がカッコイイとちょっと思ってしまった。
そして、出ていく瞬間………
『ライザー・フェニックス様の『女王』リタイア』
「「「「!!?」」」
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