蒼騎家の地下部屋は捜索するべからず
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セーのみでアーシアは朱乃の魔力の扱い方を重点的に習うらしい。
二人が朱乃から魔力のレクチャーを受けている間、リアスがイッセー達の様子を見ながら俺の方に寄ってきてた。
「真紅狼、アナタは修業しないの?」
「俺は、ちょろっと先程やってきたから、休憩中だ」
「そう。あ、それとグレイフィアに確認取ったら、持ちこみアリだって」
「………!! そりゃ〜、楽しい戦いになりそうだ」
本当に愉しい戦いになりそうだよ、おぼっちゃん。
久しぶりにぶっぱが出来る。
「……真紅狼、顔が怖いわよ?」
「……っと、すまんすまん。つい……な」
「ところで、アナタのお母様が以前、『一応魔法使い』って言ってたけど、あれってどういう意味なの?」
ああ、それね。
「あー、簡単に言うと魔法は魔法でも魔力を使った弾幕を張ることが得意なんだよ」
「魔力での弾幕?」
「例えば………」
そう言って、俺は魔力を使い自分の周りに四つの蓮の花を創る。
そして、その蓮の花の中から花弁の様な魔力の籠った弾を俺の周りに放ち続ける。
キュキュキュゥゥウン!!
「………こんな感じだな」
「こんなことが出来るの?」
「これは俺verだ。母さんなら、敵が近付いてきたら一気に活性化して絶え間なく弾幕を張り続けることや、遠隔操作など普通にやれるぞ?」
「真紅狼のお母様って凄いわね」
そう、凄いんだよ、色々と。
「母さんの血を受け継いでいると言われてるけど、俺10%の確率で失敗することがあるから、苦手なんだよね。それなら、こっちの方がまだ使い勝手がいいんだよね」
そういい、“真紅の執行者”を引き抜き、弾丸に“カオスドライブ”を装填させる。
そして、誰もいない方に向けて撃つ。
バリバリバリバリッッ!!!
「きゃっ!」
リアスは突然の業雷に驚く、そしてリアスが再び目を開けた時には…………
「なっ?! 森が消滅してる!?」
「こっちの方が使いやすいし、便利だし」
「これも魔法なの?」
「これは俺がよく使う魔法の中の一つ、カオスドライブ。昏く蒼白い雷が着弾点から周囲150mを雷を奔らせながら焼き尽くす。またの名を“冥雷”って呼ばれてる」
「雷の相互上位版と考えてもいいのかしら?」
「いや、もっと簡単に言えば、“雷光”の反対版だと思えばいい。“雷光”は雷に光を乗せるが、“冥雷”は雷に闇を乗せるんだよ」
「他にもそういう特異な魔法は持ってるわけ?」
「ああ、あるが。使わないぞ? 使ったら、この辺一帯が終末になったような荒廃の土地になっちまう」
業火とか石化の風とか毒の霧とかそりゃもう、色々とあるよ。
相手が下衆野郎なら、躊躇い無く使うけど………
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