魚釣りと最後の休暇
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の言葉を聞いたキリトは全力をだした。竿が中程から逆Uの字に大きくしなっている。こんなときになんだが、俺、アスナ、キリトの力関係を説明するとレベルは俺>キリト>アスナで筋力はキリト>俺=アスナ。敏捷力は俺>アスナ>キリトである。技の好みはキリトは力での押しを得意とするが俺はどちらかというと絡め手の技を得意とする。アスナは技術で勝負するタイプ。俺はアスナに近いがキリトとも似たところがある。つまり中間なんだ。二人の。そんなことを考えているとアスナが身を乗り出し、水中を指差した
「あっ!見えたよ!!」
俺は無駄な思考を停止し、湖面を注視する。キリトが一際強く竿をあげると、何やら巨大な魚のようなものが湖から外に飛び出した
「……ふむ……」
シーラカンスに似た六本足のやつが立っている。キリトの前に。俺は剣を出す。次の瞬間キリトの姿が後ろに消えた。そして、後ろでキリトが何やら抗議をしているが、その間に巨大魚?はこちらに走ってくる。俺は知的好奇心を掻き立てられながら後ろ向きに後退した
「主婦さん」
「何〜?」
「倒してもいいのか?」
一応確認をとる
「いいけどわたしも行く」
すぐにいつもの姿に戻ったアスナが来た。手にはいつもの細剣
「もう、いいのか?ばらして」
「あっ……」
天然すぎるだろアスナ!!
「まあ、いいか……先制よろしく」
俺の方が大技を繰り出すためアスナが先に行った方がいいのだ。後ろでニシダさんとかニシダさんとかキリトとかが騒いでるが全く気にしない。その間にもアスナが確実に巨大魚のHPを減らす。まるで舞でも舞っているかのように剣を叩きこんでいく
「スイッチ!」
アスナが叫んだとたん俺はニ刀流重突進技、<<ダブル・サーキュラー>>を放った。この一撃でHPが0になったらしく魚?はポリゴンとなって砕け散った
「スイッチいらなかったよな?」
「まあ……ね。あのタイミングでスイッチするつもりだったんだけど、予想外にHPが減ってたから」
アスナは苦笑いで応じる。そして、二人でキリトのもとに戻る
「よ、お疲れ」
「わたしたちだけにやらせるなんてずるいよー。今度何かおごってもらうからね」
「もう財布も共通データじゃないか」
「残念。俺は違うぞ」
「げ。そうだった」
「それってわたしのところから出ることと同じだよね」
「あはは……」
フリーズしていた釣りメンバーのうちニシダがいち早く復活し口を開いた
「……いや、これは驚いた……。奥さん、リンさん、ず、ずいぶんお強いんですな。失礼ですがレベルはいかほど……?」
キリトとアスナは顔を見合わせた。君らが考えていることは予想がつくがもう手遅れだと思うぞ
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