第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第五章 オレンジギルド
第37話 黒の剣士
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っかり俺たちの演技に引っかかった男たちとロザリアは、助かるかもしれないと嬉しそうに声の音量を上げて、調子に乗る。……でも、
「……はぁ、シュウ遊ぶなよ……。シリカもシュウのノリに乗っちゃダメだろ……」
と冷静にツッコミを入れる。……ツッコミを受けたシリカは、噂を知ってるプレイヤーがいるのでキリトに妹モードで素直に謝った。
「あはは……ごめんなさい、キリトさん。――でも、お兄ちゃんと長い間一緒にいると、どうしてもこういうのに乗ってしまうようになってしまって」
「まったく……ほどほどにしとけよ…」
……二人とも、本人が目の前にいるのに少し酷いこと言ってません?
「……あ、遊び?」
そして、そのキリトとシリカの話を聞いていたロザリアは、キリトに向って疑問を言う。それにキリトは少し笑いながら、
「そうだよ。……だって、多分だけど二人ともレベルは俺と同じくらいか、もしかしたら――俺より高いよ?」
「なっ!?」
あーあ、バラしちゃったよ……。
仕方ないので、『高いかもよ?』というキリトの言葉を聞いて、男たちが全員驚いている隙に――手を掴んでいる男二人の拘束を力任せに解く。
《筋力値》の差の為か、0.5秒も使わずに解け――そのまま、二人の手首を掴み小川の方に向って上に投げる。
……オレンジを傷つけても俺はグリーンのままだしな。
隣を見るとシリカも俺と同じ風に解き、俺のを見たのかシリカも小川の方に他の男二人を投げる。
数秒経ち、男四人が声を上げながら落ち――水しぶきが跳ねる音が後から聞こえた。
残りの男たちはその音で自分たちが何をされたのか分かったのか、剣を手放して全員逃げようとした……のだが、俺とシリカはまた両手で男を掴み、再び小川に向って投げる。
俺とシリカが四人ずつ川に落とし、九人の最後の一人となった男は、逃げられないと分かったのか、自分の片手剣を拾い上げ俺の向かってソードスキルの攻撃を放ってきた。
この攻撃、喰らっても別に問題は無いんだが……。流石に俺までキリトと同じことをしたらかわいそうだと思い、少し重く感じる《ヘビーハードネス》を抜く。
そして、男の剣に少し力を入れて俺の剣をぶつける。するとこれも《筋力値》の差か――男の剣は大きく軌道がずれて、ソードスキルが止まる。
しかも連続技を放とうとしたのか、硬直時間が長い。……なのでその隙に男の足を蹴り、転ばせた。
その転んで横になった男に、すかさず鞘にしまった俺の剣を背中からおろし、男の横になった背中に置く。
「うがぁぁっ!!」
男は腰が曲がり、凄く苦しそうな声を上げて、地面を何度も叩きながら起き上がろうとしたり、剣を退かそうとしても、一向に状況は変わらない。
……こいつ、スピード系なのか?
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