第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第五章 オレンジギルド
第37話 黒の剣士
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ちんもく)が周囲を覆い、その中央で静かにキリトが話し始める。
「――十秒あたり400ポイント、ってとこか。それがあんたら九人が俺に与えるダメージの総量だ。俺のレベルは78、ヒットポイントは14500ある。……さらに《戦闘時回復》スキルによる自動回復が十秒で600ポイント。……何時間攻撃しても俺は倒せないよ」
その言葉を聞いて、男たちは愕然としたように口を開け、立ちつくす。……やがて、サブリーダーらしき両手剣士が口を開き、
「そんなの……そんなのアリかよ……。ムチャクチャじゃねぇかよ……」
掠れた声で、そんな事を言った。
……ホント、レベルが低いと何もでき無い事を思い知らされるよ……レベル上げがどんなに大事かってね。……まぁ、俺は今レベル82だから関係ないけどね。(シリカは79)
というか……クリスマス以来キリトの奴、無茶なレベル上げしてないんだな。俺たちがクリスマスが終わってから《フィールドボス》と戦って無茶してるから、レベルの差が少し増えてるぞ。
シリカもキリトより高いけど……多分俺も含めて、まだキリトには勝てないんだろうなぁ。クリスマスの時も、キリトが油断してくれてなかったら危なかったし……。
そんな事を思いながら見ていたら、男達が全員こっちに向って走ってきた。
……まったく、キリトから逃げられるわけ…「シュウたち、後は任せた。俺はロザリアを捕まえとく」…ない……
「へっ!?」
今、ちょっと意味の分からない言葉が聞こえたぞ!?
「ちょっと!? キリトさん!?」
シリカも俺と同じように驚いていた。……まぁ誰だって『用意していた』なんて言われて気楽に見ていたのに、それでいきなり振られたら、そりゃ驚くわ!
そんな感じで驚いて動けないでいたら、男たちは二人ずつで俺とシリカの手を掴み、他の奴ら剣で俺たちに剣を向けてきた。
「こ、こいつらを助けたかったら、俺たちを見逃せ!」
男の一人がキリトに向って、そう言った。
そして、キリトに追い詰められていたロザリアが、
「ほ、ほら、助けに行かなくて良いの? あの二人死んじゃうわよ?」
と言っていたので……『一人で大丈夫』って的なことを言っていたのに、俺とシリカに押し付けたキリトに向って、軽く冗談や遊びのつもりで(あと少し恨み)、
「うわぁー、殺される! た、助けてくれぇ、キリトォ!」
と少し大きな声で叫んだ。
すると、流石は我が妻……ちゃんとノリを合わせて、
「キャァー! た、助けて下さい、キリトさーん!」
と、俺と同じくらいの声でキリトに助けを求める。
「ほ、ほら、助けを求めてるわよ!」
「そ、そうだぜ! 助けたかったら、さっさと俺たちを見逃せぇ!」
す
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ