第二次篇最終部 第二部 神を断つ剣
[24/25]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
」
イングラムはまたそのリュウセイに告げた。
「俺は必ず帰って来る・・・・・・だから」
「これ以上は無理だ!!」
大文字がまた告げた。
「総員撤退、急げ!!」
「くっ、隊長!!」
「アラド、ゼオラ!!」
リュウセイだけでなくアヤも叫んだ。だがそれは遮られた
白い光が世界を支配しロンド=ベルはそれから逃れる。そうしてガンエデンは光の中に消え去り全ては終わった。
ロンド=ベルは何とか逃げ延びた。そこはエルサレム近郊であった。彼等はそこでイングラム達を待っていた。しかしまだ何も報告はなかった。
「ここに来てどれ位だ?」
「三時間か」
ブライトがアムロに答えた。二人は今ラー=カイラムの艦橋にいた。
「そうか、三時間か」
「レーダーにまだ反応はない」
「そうか・・・・・・」
ブライトの言葉を聞いたアムロは呻くようにして声を出した。
「それじゃあやはり」
「いえ」
しかしここでシュウが言うのだった。
「御安心下さい。彼等は帰って来ます」
「何か根拠があるのかよ」
「はい、無論です」
シュウはそうマサキに答えてきた。
「何故ならそれはまだ時ではありませんので」
「時!?」
「同時にその時でもあります」
「意味がわかんないわよ」
リューネがそうシュウに抗議する。
「何が何だか」
「時でもなく時である」
ヤンロンがその言葉に考えを及ばせる。
「それは一体」
だが彼にもわからない。あまりにも不可解な言葉であるからだ。
「少なくとも彼等は死ぬことはありませんよ」
しかしシュウはここでこう述べてきた。
「決してね」
「じゃあ生きているのか!?」
リュウセイはその言葉を聞いてシュウに問うてきた。
「隊長達は」
「はい、少なくとも死んではいません」
「死んではって」
「ですから。御安心下さい」
また言うのだった。その時だった。
「レーダーに反応です」
サエグサが言ってきた。
「二機です」
「二機!?」
「それは一体誰と誰だ!?」
アムロとブライトがそのサエグサに尋ねてきた。
「ビルトファルケンとビルトビルガーです」
サエグサが言ったのはその二機であった。
「今こっちに向かっています」
「そうか」
「彼等か」
皆その報告を聞いて顔を晴れやかにさせる。その時通信が入って来た。
「皆、大丈夫か?」
アラドの声だった。
「悪い、遅れちまった」
「アラドなのね!?」
リンが彼に問う。
「無事だったのね」
「ああ、何とかな」
「イルイちゃんも大丈夫よ」
「それは本当か!?」
今度はイルムが声をあげた。
「イルイも」
「ええ、アラドの側にいるから」
「ちょっと気を失ってるけれどな」
アラドが皆に言ってきた。
「けれど無事だぜ」
「何とかね」
「そうか、それ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ