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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
別世界よりH
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<グランバニア>

「一体何なのポピーちゃんは?私達だけを集めておいて、結構な時間待たせるなんて!?」
会議室へ集められて1時間が経過した頃、スノウが我慢できなくなり文句を言い出した。
「ポピーにも考えがあるのだから、少しは我慢して文句を言うのを控えろ!」
若き頃よりリュカと共に死線を潜り抜け(本人談)たスライムナイトのピエールが、まだ衰える事のない鋭い眼光でスノウを押さえ付ける。

グランバニアの会議室には、リュリュを中心にフレア・フレイ・ピエール・リューラ・スノウ・リューノ・ピピン・ドリス・オジロン・マーサと…リュカと縁のある者達が集められ、ポピーの帰りを待っている。

沈黙が室内を制する中、程なくポピーがある人物を伴い入ってきた。
「あ、ヒゲメガネだ!」
その人物を見るなり、指を指して驚いたのはスノウ…
勝手に付けた愛称でその人物を呼ぶ。

「馬鹿者、マスタードラゴン様だ!勝手な呼び方をするんじゃない!」
そう…ポピーと共に入ってきたのはマスタードラゴン…
今は人間の姿に変化しており、プサンと呼ぶ方が正しいのだが…
礼儀正しいピエールが、無礼な(スノウ)を叱り付ける。

「あぁ…いえ、構いませんよ…」
だがプサンはバツが悪そうにスノウを許し、咎めない様に落ち着かせる。
「そんな事はどうでもいいから、みんな座って聞いてほしいの。この(グランバニア)の現状を再確認の意味も含めて説明するから!」
スノウの無礼な態度を…
ピエールの神に対する恭しい態度を…
プサンの寛大(?)な態度を…
『どうでもいい』の一言で片付け、自分たちの置かれている現状を説明するポピー。


現在、リュカのお陰で大量の物資輸送が可能になったグランバニアは、最終輸送手段が馬車という点で流通に滞りが生じ、人々の生活に影響が出始めようとしている。
その問題を解決する為に、ポピーが連れてきた人物(?)がプサンで、彼の持つ天空人の偉大なる知識を、国の発展へと生かそうというのが彼女の考えた提案だ。

「でもポピーちゃん…神様と呼ばれる様な方が、一国に肩入れしても良いのかしら?私達人間の問題事ですから、神様の手を煩わせるのはどうかと…」
「いや〜流石は聡明なる女王陛下です。私も恩があるとは言え、グランバニアだけに肩入れする訳にも参りません。どうかポピーさん…そこのところをご配慮ください」
リュリュの至ってまともな発言に、少し申し訳なさそうに同調し協力を断ろうとするプサン。

「…ちょっと座れヒゲメガネ」
すると空いている席を指差し、とても神相手とは思えない口調で着席を指示するポピー。
皆が唖然とする中、まるでリュカが乗り移った様な態度で話し始めた。
「お前…この責任を取るべきだろう!?」

「せ、責任って…ど
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