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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百五十八話 儚き末路
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追うようにしてメディクス達を薙ぎ払いながらミッテに迫る。
それがミッテのAI1を貫きヒューゴの炎がさらに直撃した。メディクスの大群すら薙ぎ払うその二つの攻撃を受けてAI1も動きを止めてしまった。
「これくらいのダメージ」
しかしミッテは余裕であった。悠然と笑ってこう言っていた。
「すぐに再生して・・・・・・!?」
だがここで彼女にとって思わぬことが起こった。そのことに顔を強張らせる。
「何故!?何故再生しないの!?」
「学んだってことだ」
その彼女にヒューゴが言った。
「今の自分の存在意義を、滅ぼすことの無意味さを」
「そ、そんなこと」
ミッテは強張らせた顔のまま言う。
「私は、私は認めないわ!!
「それが事実なんです!」
アクアもミッテに言う。
「先生、貴女は」
「認めない、認めない、認めない、みとめぇぇぇぇっ!!」
爆発の中に消えた。エルデ=ミッテも今完全にその存在を消したのだった。
「終わりだな」
「ああ」
ロンド=ベルの者達はそれを見て言う。
「あの人、結局最後までわからなかったんだ」
ヒメは少し悲しげな声で言うのだった。
「子供でも。自分の思い通りにはならないって」
「そうだな」
勇はその言葉に頷く。
「それがわからずにわかった気になって」
「それで破滅したのよ」
「嫌なものだな」
ジョナサンは二人のその言葉を聞いて顔を顰めさせた。
「俺は・・・・・・母さんの確かな愛を感じられた。それだけいいか」
「いいと思うよ」
ヒメはジョナサンにも言った。
「ジョナサンもわかったよね。艦長の心が」
「ああ」
ヒメのその言葉に頷く。
「よくな。色々あったが」
「親か」
勇はまた呟く。
「なくてはならない存在だ。けれど歪みやすい存在でもある」
「親だけじゃない」
クインシィが勇に言ってきた。
「姉さん」
「家族自体がそうだ。かつての私もそうだったしな」
「姉さん、それは」
「けれどなおせるよ」
ヒメはここでこう述べる。
「間違いに気付けば。だって皆人間だから」
「人間だからか」
「うん、御免なさいしてね」
「そうだな。誰だってな」
シラーがヒメのその言葉に頷いてきた。
「やりなおせる。だから」
「家族っていいものなんだ」
「今の俺にはロンド=ベルがそうか」
ジョナサンは周りを見回してそう呟いた。
「母さんもいなくなったけれどな。それでも」
「そうだよ。ジョナサンもよくなったじゃない」
「色々あったからな」
少し苦笑いになる。
「それも当然だな」
「皆さん」
ここでカントが彼等に声をかけてきた。
「戻りましょう。異空間を出て」
「ああ、そうか」
勇がそれに気付く。
「木星だったな、いよいよ」
「そうだね。そしてそこで」
「原種との戦
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