第百五十八話 儚き末路
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を見せるのよAI1!」
ミッテの高笑いと共に今不気味で巨大なアメーバのようなものが姿を現わした。その中に狂気に笑うミッテの姿が見えていた。
「あははははっ!」
ミッテの狂気の笑いが聞こえる。
「そうよ、これが私の求めたいたAI1。いえ、それ以上だわ!!」
「何だ、あれは」
ジェオもそれを見て言葉がない。
「生物兵器か!?」
「いえ、あれはそんなものではないです」
サンユンも呆然としていた。
「あれは」
「禍々しい。邪悪そのものです」
タトラは普段の温厚な顔を消してその整った眉を顰めさせていた。
「あのデボネア以上の」
「さあ」
またミッテの声が聞こえてきた。
「AI1の本当の意味を教えてあげるわ」
「本当の意味!?」
アクアがその言葉に眉を顰めさせる。
「それは一体」
「オール=イン=ワン」
ミッテは言った。
「そうよ!全てはAI1と一つになるのよ!」
「何っ!?つまりデビルガンダムと同じものか!」
ドモンはそれを聞いて言った。
「エルデ=ミッテ、貴様ァ!!」
「いえ、ドモン」
だがここでレインが彼に言ってきた。
「違うわ。デビルガンダムよりも遥かに邪悪なものよ」
「邪悪な・・・・・・」
「人類補完計画・・・・・・違うわね」
レイがぽつりと呟いた。
「これは」
「違う」
マサトがレイのその言葉に首を横に振る。
「これは・・・・・・単なるエゴでしかない」
「エゴでしかないって」
「じゃああれは」
シンジもトウジも言葉を失う。その顔が青くなっていくのが自分達でもわかってきていた。
「私を認めなかった世界」
ミッテはまた言う。
「その世界をこのAI1で作り変えてあげるわ!」
「違う!」
アクアがミッテに対して叫ぶ。
「先生、貴女を認めなかった人なぞいません!」
「そうだ!」
ヒューゴも言う。
「あんたは認められなかったのじゃない!裏切ったんだ!」
「それがどうかしたの!?」
最早人の言葉ではなかった。
「私は何をしても許される存在。世界の全てを一つにするAI1の造物主なのだから」
「何て女だ」
流石に今の言葉には甲児も唖然とした。
「今まで色々と戦ってきたがこいつもまた」
「そうだ、同じだ」
鉄也が甲児の今の言葉に頷く。
「何かに捉われ心を失った存在だ」
「エルデ=ミッテ博士」
今度は万丈が言った。
「貴女はわかっていない。AI1も何もかも」
「戯言を」
「戯言じゃない。AI1が出した答えも認めていない。貴女は自分だけしか見ていないだけだ!」
「そうだ!」
大介がその言葉に頷く。
「御前は御前だけしか見てはいない!AI1のことも!」
「そんな肉饅頭などが世界を変えることが出来ないことを教えてやる!」
「その饅頭を俺達が打ち砕いてなぁ!
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